★阿修羅♪ > 戦争78 > 111.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□フセイン前イラク大統領が獄中からハマスにエール送る 裁判は依然、混迷のまま [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1679792/detail
フセイン前イラク大統領が獄中からハマスにエール送る 裁判は依然、混迷のまま
【アルジャジーラ特約31日】拘留されているサダム・フセイン前イラク大統領の弁護団は31日、アルジャジーラに対し、依頼人である前大統領がパレスチナ評議会選挙で勝利したイスラム抵抗勢力、ハマスに対して祝意を伝えるよう要請したことを明らかにした。
弁護人の一人であるサリヒ・アル=アルモティ弁護士はアルジャジーラに対し、「(前)大統領はハマスの勝利を聞いてご機嫌でした。彼は、覇権に反対し、利害のために大義の点で妥協しない、いかなる党派とも心情を分かっていると言いました」と語った。
同弁護士はイラク法曹協会の会長で、フセイン前大統領が弁護団からハマス勝利のニュースを伝えられたと語った。
アルモティ弁護士はまた、「前裁判長のラズガル・アミン氏とは、(前)大統領ら被告団がメディアに接触して、周辺で何が起きているかを知るようにすることで合意していたにもかかわらず、依頼人たちは完全な隔離状態で生活している。われわれ弁護団が唯一の外の世界とのつながりなのです」と語った。
フセイン弁護団は2月1日に予定される公判には、新任のラウフ・アブド・アル=ラーマン裁判長が更迭されない限り、出席しない。弁護団の一人であるナジブ・アル=ノアイミ元カタール司法相がアルジャジーラに明らかにした。同弁護人は「われわれは法廷に戻らない。新裁判官は中立ではない。しかも彼は最も簡単な法廷のルールさえ守らず、法律上の異議申し立てに答えようとせず、被告団の発言を許さないのです」と述べた。
同弁護人はさらに、「新裁判長がハラブジャ出身であることから、不公平さは予測していた。どうして裁判長の後任をハラブジャで探さねばならないのか。彼(裁判長)は私たちの前で、自分がクルド人であり、このような裁判でどうすべきかは知っていると明言したのだ:と語った。アミン前裁判長はイラク政府の干渉を受けたといううわさが立った後、辞任した。(訳者注・ハラブジャはバグダッドの北約二百四十キロ、イラン国境に近いクルド人の町。1988年、フセイン政権によって毒ガス攻撃を受け、多くのクルド人が死亡した)
民間団体「ヒューマンライト・ウォッチ」は1月27日、フセイン裁判における裁判官の独立性に対するイラク政府の干渉が公判の公正性を脅かしているとして懸念を表明した。
フセイン裁判はトラブル続きだが、29日に再開されたものの、その直後に前大統領被告と弁護団が法廷を飛び出したため、新たな混乱に陥った。
法廷の適法性に関して興奮したやり取りがあった後、法廷の警備員はフセイン被告の腹違いの兄弟である元イラク情報部の長を法廷から引きずり出した。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年02月01日17時07分