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1月30日―メディアを創る
私はハマスを応援する
25日行われたパレスチナ評議会選挙で、イスラム原理主義組織のハマスが単独過半数を獲得した。中東のことを何も知らない小泉首相は、「想定外ですね」などと借り物の言葉をしゃべっていた。そんな事を言うぐらいなら、「残念だ。テロ集団に勝たせたくなかった。米国はハマスを認めないから日本もハマスを認めない」とブッシュ大統領を喜ばせる発言をしたほうが、よほど気が利いている。
ハマスが善戦するだろうということは予想されていた。なぜか。ファタハが腐敗しきっていたからだ。世界から寄せられる援助を指導者が食い物にしてきたからだ。アッバスがブッシュの傀儡であるからだ。貧しい者の側にたち、慈善活動を行い、イスラエルの暴力に徹底抗戦するハマスの純粋さに、絶望的なパレスチナの若者が共感を覚えたからだ。
米国やイスラエルがパレスチナの存在を認めない限り、中東に平和は来ない。米国はハマスを認めない、援助も打ち切るなどと臆面もなく言っている。兵糧攻めにするつもりだろう。選挙で選ばれた政党を尊重するのが米国の言う民主主義ではなかったのか。イラクの選挙にこだわったのは米国ではなかったのか。中東を民主化する事が米国の政策ではなかったのか。気に入らない政権は認めないというだけだ。化けの皮が剥がれるのはBSEだけでよい。
ハマスのリーダーよ。しばし武器を置いて政治的な抵抗に戦略を切り替えよ。お前たちの唯一の武器は国際世論だ。国際世論に訴えよ。イスラエルや米国に呼びかければいい、「武器を捨てるからイスラエルも武器を捨てよ」と。「イスラエルの生存権を認めるからイスラエルもパレスチナの主権を認めよ」と。「世界人権宣言でも国連決議でも認められているパレスチナ難民の帰還権をなぜイスラエルは認められないのか」と迫ってみよ。国際司法裁判所もその違法性を認めたイスラエルの分離壁の撤去をイスラエルに堂々と求めよ。正義はパレスチナにあることを世界に示せ。
武装抵抗を続けて米国やイスラエルに「テロは許さない」という口実を与える愚だけは止めよ。サダム・フセインの愚を繰り返すな。アハマドネジャドの愚を反面教師にしろ。お前たちが本気でパレスチナの苦しみを共有するのなら、失われた同胞の命を悼むのなら、武器をしばし置いて、世界の正義に訴えろ。
私は、米国やイスラエルのように武器を捨てろとは言わない。武装解除を求めはしない。しばし武器を置いて、本気になって政治交渉を始めてみろ。そうすればイスラエルと米国の欺瞞がたちどころに白日の下に曝される。「正義は我にあり」そう信じるのであれば、武器をしばし置いて政治的な戦いに全力投球してみろ。アラファトもアバッスも乗り超えてみろ。武器をしばし置いて政治に訴えろ。国際世論を味方につけよ。
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