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http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060129i101.htm
24日から26日までハワイで行われた在日米軍再編に関する日米審議官級協議で、米側が、米海兵隊普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のKC130空中給油機12機を海上自衛隊鹿屋基地(鹿児島県鹿屋市)に移転する計画に難色を示し、米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)への変更を求めていたことが28日、明らかになった。
KC130の鹿屋移転は、普天間返還の重要な要素であるため、日本政府は米側に再検討を促している。この問題が長引けば、在日米軍再編計画全体に影響を及ぼすのは確実だ。
日米が昨年10月に発表した在日米軍再編中間報告では、普天間飛行場のKC130移転について、「海上自衛隊鹿屋基地が優先して検討される」としたうえで、「最終的な配置の在り方については、現在行われている運用上及び技術上の検討を基に決定する」と含みを残していた。
政府筋によると、鹿屋移転を提案したのは、もともと米国だった。だが、米側内部では、海兵隊などが「鹿屋基地周辺は港湾、高速道路、鉄道の施設が不十分だ」と難色を示したことから、米側は今回の協議で岩国移転を主張したと見られる。日本は「岩国への機能集中を避けるため鹿屋にした」と拒否したという。
普天間飛行場の施設、装備には、〈1〉ヘリポート機能〈2〉有事の緊急滑走路〈3〉KC130による空中給油――などの機能がある。日米の意見対立でKC130の移転先が決まらないと、3月末に予定している在日米軍再編の最終報告がずれ込むだけでなく、普天間移設をはじめとする再編計画全体が遅れる恐れがある。
岩国移転に変更する場合、米軍厚木基地(神奈川県大和市など)から空母艦載機57機が移転してくることに反対している周辺自治体が態度を硬化させる可能性が高い。米軍再編に関係する他の自治体も「こっちの計画も変更してほしい」と訴えることが予想され、防衛庁は「米側に鹿屋移転を受け入れてもらうよう説得を続ける」としている。
KC130は、1996年の沖縄施設・区域特別行動委員会(SACO)の最終報告で、岩国移転が決まっていた。しかし、空母艦載機が移転する岩国の負担を軽減するため、鹿屋移転が浮上した。鹿屋市は受け入れに難色を示している。
(2006年1月29日3時5分 読売新聞)