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(回答先: [パレスチナ]評議会選挙の投票始まる(毎日新聞) 投稿者 中田英寿 日時 2006 年 1 月 26 日 00:07:13)
パレスチナ評議会選の投票実施 ファタハ、過半数割れか
【エルサレム=加納洋人】パレスチナ評議会選挙(自治政府の議会)の投票が二十五日、ヨルダン川西岸、ガザ地区、東エルサレムで行われた。一九九六年以来、十年ぶりの評議会選挙で、アッバス自治政府議長の支持母体であるパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハに、初参加のイスラム原理主義組織ハマスが迫る展開となっている。ファタハが過半数を割り、ハマスが躍進する可能性が高く、選挙結果次第では、中東和平交渉の行方に大きな影響を与えそうだ。
東エルサレムの旧市街近くの郵便局に設けられた投票所には、同日朝からイスラエル領内に住む多くのパレスチナ人が投票に訪れた。旧市街で土産物店を営むアフマド・アジロールさん(45)は「エルサレムで投票ができてうれしい。今日がパレスチナの新しい出発の日になる」と語った。
東エルサレムのパレスチナ人の登録有権者数は約十二万三千人だが、市内で投票できるのは約六千三百人に限られ、他は市外での投票を強いられた。自治政府は東エルサレムを将来の「独立国家の首都」とすることを目指しており、イスラエルが同地での投票を認めない場合、選挙を延期する構えを見せていただけに、一部とはいえ投票が実現したことは、一歩前進と受け止められた。
選挙は定数一三二を六十六議席ずつ、中選挙区制と比例代表制に分けて実施。ハマスは「変化と改革」の政党名で登録し、自治政府の腐敗批判などを展開した。登録有権者の総数は約百三十四万人で、二十六日朝(日本時間同日午後)にも大勢が判明する。
西岸のビルゼイト大学のナデル・イザット・サイード教授(41)らが最新の世論調査を基に行った予想によると、ファタハが六十議席、ハマスが五十二議席、他派や独立系候補が計二十議席を獲得。他の調査機関もファタハ五十九議席、ハマス五十四議席と予想しており、いずれの政党も過半数に達しないとの見通しで、結果判明後、連立をめぐる各派の駆け引きが活発化するとみられる。
アッバス議長はハマスを政治参加させることで、闘争路線から政治路線へと穏健化させることを目指しているが、ハマスは占領が続く限り武装解除はしないと明言している。一方、米国やイスラエルは、ハマスが参加する政権とは交渉しないとの姿勢だ。ハマスは政権参加の可能性を否定していないことから、今後の連立交渉の行方によって、中東和平をめぐる情勢が大きく変化する可能性もある。
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【用語解説】パレスチナ評議会選
パレスチナ自治政府の議会にあたる評議会を選出する選挙。議員定数は昨年成立の改正選挙法で88から132に増加。議席の半数を16の選挙区に分割した中選挙区制で、残りは全域1区の比例代表制で実施する。前回1996年1月の初選挙ではファタハが圧勝。今回はファタハが111人、ハマスが115人、他に9政党が計約500人を擁立している。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/26int001.htm