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イラン、ロシアでのウラン濃縮案に前向きと 核交渉
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200601250027.html
2006.01.25
Web posted at: 19:49 JST
- CNN/REUTERS
モスクワ――イラン、欧米間の核問題交渉で、モスクワを訪れているイランのラリジャニ最高安全保障委員会事務局長は25日、同国のウラン濃縮を共同事業としてロシアで実施するとのロシア側案を前向きに検討している、との考えを示した。会見で述べた。
今年2月にロシアと再び交渉し、提案の中身をさらに煮詰めたいと語った。共同事業に他国が関与する可能性も示唆した。事務局長は、イランの核交渉の責任者。イランは、安保理付託に消極的とされるロシアの提案を協議して進展をはかり、付託の動きに対抗するとみられる。
事務局長は会見で、国際原子力機関(IAEA)がイランの核問題を、制裁を視野に入れた国連安全保障理事会に付託した場合、ウラン濃縮の産業生産を開始すると表明。安保理付託に傾いている米欧をけん制した。
イランと、欧米を代表する形で英独仏3カ国が核交渉を進めてきたが、イランはウラン濃縮の自国内での実施を主張するなどし、話し合いはとん挫している。米国は、ウラン濃縮は武器生産につながると警戒。イランは、原子力利用はあくまで平和目的と反論している。
IAEAはイランの核問題で2月初旬、緊急理事会を開く予定。