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http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060126k0000m030013000c.html
【ワシントン及川正也】ブッシュ米大統領が国家安全保障局(NSA)による裁判所の令状なしの国内盗聴を認めた問題で、ゴンザレス米司法長官は24日、ワシントン市内のジョージタウン大学で講演し、盗聴の正当性を改めて強調した。しかし、会場の学生十数人が席を立って司法長官に背を向け、無言の抗議行動に出るなど異様なムードに包まれた。
ゴンザレス長官は01年の米同時多発テロ後、大統領に「すべての必要な措置の行使」を認めた議会決議を根拠に、令状なしの盗聴を「合法だ」と主張。「空港や政府庁舎に入る際の身体検査や、飲酒運転の取り締まりには令状はいらないし、憲法違反でもない。この盗聴計画も憲法に沿っている」と述べ、飲酒運転の検問などと同様だとの認識を示した。
長官の演説は約30分だったが、この間、会場の教室内にいた男女学生が相次いで無言で立ち上がり、「安全のために自由を犠牲にする者は、どちらも得られない」との米政治家ベンジャミン・フランクリンのことばを記した横断幕を掲げた。
長官は淡々と講演を続け、最後に「国の安全や市民の自由について議論することはいいことだ」と結ぶと、拍手を送る聴衆もいた。
講演は、盗聴問題で批判の矢面に立たされているブッシュ政権が、盗聴の正当性を訴え、巻き返しを図るキャンペーンの一環として開催した。ブッシュ大統領も25日にNSA本部を訪問、NSAの活動の重要性をアピールする予定だ。
毎日新聞 2006年1月25日 17時45分