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ハマスに「国家改革政府」参加を呼び掛け 獄中のPLO主流派幹部
【アルジャジーラ特約22日】パレスチナ評議会選挙が25日に迫る中、イスラエルで投獄されているパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハの幹部、マルワン・バルグーティ氏(46)は22日、アルジャジーラの取材に応じ、パレスチナ有権者に投票を強く要請した上で、選挙戦でファタハを急追している対抗勢力ハマスに対し「選挙結果のいかんにかかわらず、混乱を避け、パレスチナ団結をより強固にするため、『国家改革政府』に参加するよう求める」と呼び掛けた。
自らもファタハの候補者リストに名を連ねているバルグーティ氏は、今回の評議会選挙(定数132)を「自由、パレスチナ難民の帰還、そしてパレスチナ独立を獲得する最も重要な手段」と位置付けるとともに、「ハマス、パレスチナ解放人民戦線(PFLP)、パレスチナ解放民主戦線(DFLP)などが勇気を出し、自治政府による評議会選挙に参加した意義は大きい」と指摘した。
バルグーティ氏はさらに、ハマスが勝利したとしてもその選挙結果を真摯に受け入れる姿勢を明確にした上で、「新政府を法律と秩序に基づく確固とした姿にせねばならず、パレスチナ内部での武力衝突、混乱を何としても回避する必要がある」と強調。
バルグーティ氏は続けて「選挙の焦点は議席争いではなく、選挙後に(各組織の参加する)広範な『国家改革政府』を樹立するのが最大の目標だ」と訴え、ハマスがアッバス自治政府議長率いるファタハと共に、パレスチナ独立実現に協力するよう強く呼び掛けた。
選挙戦中をはじめパレスチナ自治区で暴力が横行している現状についてバルグーティ氏は、「混乱はパレスチナ抵抗運動を阻害するもの。銃はパレスチナ人民を守るために使われるべきで、銃口を人民に向けてはならない」とも述べた。
また、バルグーティ氏はパレスチナ治安当局に対し、今回の評議会選挙を正常かつ安全に実施するため、投票当日の警備強化と投票箱の確保に全力を挙げるよう要請した。
25日実施の評議会選挙戦では、ガザおよびヨルダン川西岸地区で積極的な慈善活動を実施し、汚職とも無縁とされるハマスが、PLO主流派ファタハを激しく追い上げ、民間の支持率調査によると、両派とも過半数は取れないものの、その差はわずか2%までに縮まっている。
一方、イスラエルはハマスの躍進予想に懸念を強めており、同躍進が今後の和平交渉を阻害する要因になるとの姿勢を明らかにしている。その意味で、今回の評議会選挙と同時に、3月28日に実施予定のイスラエル総選挙の行方も注目されている。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年01月23日15時39分
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1656665/detail