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男女群島の女島灯台が来年から無人化される計画である。
この島々は東シナ海から五島列島、日本列島と連なる日本列島最初の南西部の島嶼である。
シナ、韓国、はたまた北朝鮮からも距離的に近い。東シナ海から日本に北上してくる船舶が最初に出会う陸地であり船乗り達はこの島影や灯台の光を見ると、日本本土は近いと実感するそうである。
また、気象予報でお馴じみの「女島南西海上では」と言う用語もこの海域であり、台風・夏型・冬型の気象を除いて、高気圧や低気圧はこの海域を通って日本列島に移動する。日本の天気の起点でもある。
このところ竹島や尖閣列島の魚釣島など日本と諸外国との島礁を巡る国境紛争があるが、それは無人島だった故でもある。無人の国境の島は外国のよからぬ企てを持った者にとっては、既成事実を作るのに絶好の標的になる。夜間あるいは悪天候に紛れ潜水艦などによって武装集団を上陸させ橋頭堡を確保して既成事実化させれば、それを排除するための政治的・軍事的な努力は並大抵なことでは済まない。
かれらに、捏造した(古い紙にシミを付け虫食いの跡をつけた)古文書を取り出され、かくかくしかじか邪馬台国以前から我が国の領土であるなどと言い出されたら、泥仕合の外交戦である。
島を奪われるだけでなく、その海域の漁業権・鉱物採掘権・シーレーンをも奪われる。
少なくとも灯台保守要員の人たちが常駐していたら、よからぬ者の上陸の抑止力になり、もしも上陸されても異変をいち早く察知し本土に連絡され、彼らが橋頭堡を築く前に排除できるだろう。
[参考]
男女群島は福江島の南南西約60kmにあり、主な島は5つで、全島が溶結凝灰岩から
なり、総面積は4.75km2、最高峰は女島の海抜283mである。海岸線には断崖をめぐらし、柱状節理が発達している。男島と女島では山中に森林がある。その主木は、タブノキ・ヤブニッケイ・ショウベンノキで、林下にはオオタニワタリ・クワズイモ・アオノクマタケラン・オオイワヒトデ等が密生する。海岸近くにはマルバニッケイ(北限地)の群落がある。植物相は南方系植物を含みながらも、裸子植物、ブナ科・ツツジ科・ハイノキ科を欠き、キク科・マメ科・ラン科が貧弱な島嶼型の特徴を持つ。
動物相においては、ザウテルヘビの日本唯一の生息地であり、陸産無脊椎動物に固有種がいる。鳥類には、カツオドリ、アカコッコ、アカヒゲなど南方系がおり、オオミズナギドリが高密度に営巣しているなど、自然を維持する数少ない地域の一つとして学術上貴重である。
島全体が指定区域となっており、鳥獣の捕獲、植物の採集はもとより、島への上陸も許可なしにはできない