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パキスタンに反米の波広がる アルカイダ幹部逃した米国の空爆作戦 [アルジャジーラ]
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投稿者 white 日時 2006 年 1 月 18 日 23:00:29: QYBiAyr6jr5Ac
 

□パキスタンに反米の波広がる アルカイダ幹部逃した米国の空爆作戦 [アルジャジーラ]

 http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1643579/detail

パキスタンに反米の波広がる アルカイーダ幹部逃した米国の空爆作戦

【アルジャジーラ特約14日】米軍のアルカイーダ指導者を標的にしたパキスタン領ダマドーラ村爆撃事件で、同国政府は14日、在パキスタン米国大使を喚問して抗議した。現地住民によると、13日に行われた爆撃により、18人の民間人が死亡、民家3戸が破壊された。

 同政府当局者は同日、爆撃地点にはアルカイーダの最高指導者、オサマ・ビン=ラディンの側近筆頭のアル=ザカウィ師はいなかったとして、民間人が犠牲になったことに遺憾の意を表明した。

 ラシード・アハメド情報相は「米国大使が外務省に喚問されるだろう」と述べ、米国への抗議が行われるだろうとして、「われわれは国民に対し、かかる事件が二度と起きることを許さないと保障したい」と述べ、この空爆を「極めて非難すべき」行為と決め付ける声明を発表した。

 CNNテレビは、アル=ザカウィ師がアフガニスタンとの国境に近い村にいるとの情報を入手した米中央情報局(CIA)がこの爆撃を指令したと報じた。また、米ABCテレビ・ニュースは、軍事筋の話として、殺されたうちの5人は「高位」のアルカイーダ構成員だと報じた。

 しかし、ダマドーラ村のバジュール部族民たちは、殺されたのは地元民で、8人の女性、児童を含む18人だとしている。治安機関所属筋は14日、米連邦捜査局(FBI)がこれら犠牲者のDNA鑑定に当たっていると述べた。DNA鑑定は米国内で行われるという。

 メディアが引用したパキスタン政府関係者によると、過激派が少なくとも11人、死者の中にいたという。しかし、ドマドーラ村の生存者たちは、イスラム戦士がいたことを否定している。パキスタン情報機関員の一人は、米AP通信に対して、幾つかの遺体はDNAテストのため持ち去られてと語った。

 アフガニスタンのAIP通信によると、ハルーン・ラシド国会議員(同地方選出)は「全部で18人が殺されたと認識している。その中には、アル=ザカウィもいなければ、アラブ人もいない。そんな話ではなく、全員がこの地域の貧しいhと人だった」と語った。

 しかし、今次作戦に詳しい複数の米国人筋は、アル=ザカウィ師はいなかったというパキスタンの主張に疑問を投げ、同師がどうなったかの判断は時期尚早と述べたという。名前を公表しない前提で、同筋は、空爆作戦はミサイル搭載の無人機によって行われた公算大だが、アルカイーダの幹部たちが攻撃対象になった地域にいることを示す「非常に良い」情報を根拠として、遂行されたと語った。

 複数の米国筋は、残存する遺体を調べるまで、アル=ザカウィ師が殺害されたかどうかはわからないと語った。

 しかし、アルアラビア衛星テレビ放送は14日、アルカイーダと接触があると自称する消息筋の話として、アル=ザカウィ師は生存していると伝えた。同筋は「彼の死という情報は希望的観測だ」と述べたという。

 事件の調査について直接知る立場のパキスタン情報機関幹部2人は14日、CIAが虚偽の情報に頼ったが、ザカウィ師は現場にいなかったとして、「米国の情報は間違っており、われわれの調査の結果では、彼らはウソの情報に依拠した」と述べた。この情報は高位の同政府当局者によって確認された。

 パキスタン情報機関筋の一人によると、、複数の米国側当局者から聞いたところでは、この攻撃が依拠した情報は、アル=ザカウィ師と元タリバンの指導者、ムラー・モハマッド・オマール師が巡礼期間明けの祭礼を祝う夕食会に招かれたというものだった。この二人が空爆が実行された13日午前3時(グリニッチ標準時 12日午後10時)ごろ、現場にいたかどうかの確認情報はない。

 タリバンの上級指揮官であるムラー・ダドゥラーは、その夕食会にタリバン構成員はいなかったと述べた。別の情報機関筋は、米軍機4機から4発のミサイルが発射され、同地域の家屋を破壊した。

 他方、米軍中央軍司令部(フロリダ)スポークスマンのクリス・カーンズ陸軍少佐は、パキスタンにおける攻撃についての公式報告はないと述べた。

 先の情報機関筋によると、村人18人とともに、殺された5人の遺体が移送されたとみられるが、パキスタン側工作員らは、どこへ移されたかわからないという。

 ダマフォーラ村民の一人は、アフガニスタンから3,4人の外国人が祭礼にやって来たと言い、他の一人はよそ者とみられる遺体を少なくとも2体見たが、「遺体がどこに言ってしまったか知らない」と語った。

 パキスタンの「ザ・ニューズ」紙によると、村民たちはアルカイーダ容疑者たちに避難所を提供したとして手配されている聖職者、マウラナ・ファキール・ムハッマド師による集団葬礼の後、埋葬された。

 アルジャジーラのアハマド・ザイダン・パキスタン総局長によると、米軍はその週、パキスタンの部族居住地区を目標とし、ミラーシャー地区では1家屋を破壊して、パキスタン国民8人を殺害、同国外務省の抗議を招いた。

 同地域では14日、米国の空爆に対して、数千人が抗議デモした。14日には、パキスタン警察が米国資金による援助機関事務所を焼き討ちした部族民に催涙弾を浴びせた。

 バジュール部族居住区の中心都市、カールに近い競技場では、約5000人が集会を開かれた。デモ隊の一部は米国際援助局(USAID)の資金を受けたNGO「開発建設連合」事務所に放火した。建設技術者のファザル・マイブードさんは「われわれの事務所は13日の死傷事件への反発から攻撃され、火を付けられた。すごく破壊された」と語った。

 暴徒は、セメント数百袋を盗み、火災によって建設資材が20トン分も被害を受けたという。暴徒はさらに、音楽・ビデオカセット市場の方に向かおうとした。警察部隊は威嚇の空中射撃の後、催涙ガス弾を放って、群衆を散らそうと図った。部族民の若者数人が検挙されて警察車両に乗せられた。

 パキスタンのイスラム教徒組織は15日、米軍の駐留などに反対する抗議集会を開くよう呼び掛けた。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)


2006年01月18日19時39分

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