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□巡礼期間明けのイラクで交戦相次ぐ 1週間のうちに米軍ヘリ3機が撃墜される [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1640060/detail
巡礼期間明けのイラクで交戦相次ぐ 1週間のうちに米軍ヘリ3機が撃墜される
【アルジャジーラ特約16日】米軍スポークスマンは16日、「同日午前8時20分(グリニッチ標準時、午前5時20分)、任務中のアイアンサイド型ヘリコプターが墜落した」と発表した。乗員2人についての情報は発表時点ではないと述べた。墜落の原因は調査中という
複数の目撃者によると、米軍ヘリはロケット弾で撃たれたと述べ、一人はバグダッドの北方数キロの町ミシャハダ近くに煙が上がり、米軍部隊が墜落地点を取り囲んでいた、と語った。イラクでの米軍ヘリ墜落は過去1週間で3機目。
13日には、イラク北部で米軍の偵察ヘリが墜落して、乗員2人が死亡したが、撃墜されたものとみられる。また、一週間前、米軍攻撃ヘリのブラックホークがイラク北部のタルアファール町近くで墜落、米兵8人と民間人4人が死亡していた。
米軍駐留に反対するイラク武装集団が平常、利用しているインターネット・サイトでは、16日にバグダッド近郊で1発のミサイルが米軍ヘリを打ち落とす場面のビデオを流した。
◇バスラではイランと海上交戦
一方、イラクのモハメッド・アル=ワリ・バスラ州知事が16日、アルジャジーラに語ったところによると、イラン沿岸警備隊は15日、イラク沿岸警備隊と交戦、イラク兵1人を殺し、9人を拉致した。イラク軍がイラクから石油を密輸出しようとした船舶を停船させようとした後、交戦が起きたという。
同知事は「わが方の警備艇が船に接近してくるとわかると・・・イラン人の船長はイラン軍を呼び込むのに成功し・・・そして、イラン側警備艇がわが方に銃火を浴びせた。イラン軍がわが方のパトロールを攻撃してきたのは初めての事ではない」と語った。
アルジャジーラの報道によると、ワリ知事は、イラン軍がイラク艇2隻をアバダン港に係留していると語った。
同知事はさらに、中央政府が何の反応も示さないことに不満を述べて、イランの攻撃について政府当局に注意を喚起したが、何の回答もないと語った。
◇首都でも爆弾攻撃続く
イラク警察当局は16日、バグダッド中央部、南部の複数の場所で、7人の身元不詳の死体を発見したと語った。
これとは別に、バグダッド北方のムクダディヤ市近郊では、警察の車両部隊を狙った自動車爆弾テロで、5人の警察官を含む6人が殺された。同市の病院関係者によると、16人が負傷した。
首都のアアダミヤ地区では通勤途中の警察官が武装した男に殺害された。
また、イラク治安部隊の発表によると、首都バラディヤト地区では、イラク国家警備隊のパトロール部隊を狙って爆弾が爆発、車両2台が破壊され、隊員6人が負傷した。
首都中央部では、民間の輸送車両隊のそばで爆弾が爆発、イラク警察部隊と武装集団の間で銃撃戦が起きたが、死傷者はなかった。
首都中央部での爆弾事件は、イスラムの「巡礼」祝祭週間が終わってから初めて。
契約に基づく外国警備会社関係者や外交関係者がバグダッド周辺での走行に頻繁に使用する4輪駆動車両4台が標的になったものだった。現場にいた警察官の一人がAFP通信に語った。
この車両隊の搭乗者が誰であったかは不詳だが、頭上にはヘリ2機が随行していたという。爆発は1車両に軽易な損害を与えただけだったという。
これより先、イラク内務省当局者は、米、イラク両軍部隊がこの銃撃戦に加わっていたと述べた、米軍スポークスマンは、この銃撃戦については報告を検討中と語った。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年01月17日17時13分