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昨日付けの毎日新聞が国際面でシュレーダー前政権が米軍の侵略行為に荷担していたのではないかとの疑惑に触れています。以下その記事。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/europe/news/20060115k0000m030071000c.html
ドイツ前政権:イラク戦争で米軍に協力 調査委設置へ
【ベルリン斎藤義彦】イラク戦争に反対しブッシュ米政権と対立したドイツのシュレーダー前政権が戦争中、イラクで情報機関を使い爆撃の標的選定など米軍にひそかに協力していた疑いが浮上、野党要求で連邦議会に調査委員会が設置されることが13日、決まった。前政権は米中央情報局(CIA)によるドイツ人誘拐も黙認、ブッシュ政権と裏で手を組んでいた疑いが強まっており、メルケル政権がどこまで真相を明らかにできるか注目されている。
南ドイツ新聞などによると、ドイツは戦争開始後も情報機関BNDの職員2人をイラクに残し、病院など爆撃を回避しなければならない対象の情報を米軍に提供していた。また、バグダッドの高級住宅地マンスールにフセイン元大統領の車列が向かったとのドイツ情報に基づき、03年4月7日に米軍がレストランなどを爆撃、市民10人前後が死亡した。元大統領は不在だったことが後に判明している。
独政府はBND職員が現地で情報収集していたことは認めたが、爆撃の標的選定は全面否定している。自由民主党など野党は「政府の説明は不十分だ」と反発している。
前政権は米海軍グアンタナモ基地(キューバ)での人権侵害を批判していたが、02年9月、情報機関員を秘密裏に同基地に派遣し、収容されていたトルコ国籍の男性を聴取した。昨年末にショイブレ現内相が事実を公表、野党の批判を招いた。また、レバノン系ドイツ人男性が03年末、旅行先のマケドニアでCIAに誘拐され、アフガニスタンの秘密収容所に拘束された。人違いが分かって04年5月に解放されたが、シリー前内相は誘拐を公表せず黙認していた。
シュレーダー前首相(社会民主党)は02年の総選挙でイラク戦争反対を訴えて勝利。だが独米関係が悪化したため秘密裏の情報提供などで協力し、関係修復を図っていたとみられる。国民に二枚舌を使っていたことになり、社民党への風当たりが強まっている。メルケル首相(キリスト教民主同盟)は社民党と大連立を組んでいるが、疑惑解明には積極的だ。
毎日新聞 2006年1月14日 20時00分
この記事、しかし鵜呑みにはできないと思います。というのも毎日新聞にはドイツ総選挙前から「ドイツ発の女性首相誕生か」と煽ってみたり、あるいは小泉とメルケルを比較するなどやたらドイツの保守系を擁護・賛美する記事が目立ち、そして大連立内閣発足後もその偏向報道の姿勢は明白だったからです。
http://www.asyura2.com/0510/senkyo15/msg/515.html
つまり、この記事の目的というのは、シュレーダーの米軍の侵略行為荷担疑惑を追求すること(実際に裏で協力していたことは明白ですが)でなく、労働者の党としての社民党に嫌悪感を抱かせ、さらにメルケルを賛美することではないのかということです。そしてそれを最終的には世界でもっとも保護されているドイツ労働者の権利剥奪を擁護する報道に繋げていくのではないでしょうか。ちなみにドイツ議会でもっとも強力な野党と言えば左翼党なわけですが、なぜかこの記事では保守系の自由民主党を野党代表のように表記しています。
ただメルケルを賛美するのは毎日新聞だけではないということにも注意が必要です。諜報機関との繋がりが噂され、また事実上自民党の広報機関に成り下がっているNHKもたびたびメルケル賛美の報道を繰り返しています。
http://www.asyura2.com/0510/senkyo15/msg/533.html
http://www.asyura2.com/0601/war77/msg/521.html
メルケルは外交もうまいと報道し親米政権を称え、構造改革に期待と報道し労働者の原理剥奪を称える、手口は毎日と同一です。どこからか指示がでていることも考えられます(それとも脳みそが腐った米国の奴隷どもの報道する内容は指示されずとも同一なのか)。