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2006年1月16日(月)「しんぶん赤旗」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-01-16/2006011607_02_3.html
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フィリピン・ルソン島中部オロンガポ市の地方裁判所は十三日、昨年十一月にスビック自由貿易港の構内でフィリピン人女性をレイプした罪で起訴された沖縄駐留米海兵隊員四人の身柄拘束令状を発行しました。
四人は現在、マニラの米大使館内に保護されており、フィリピンで高まる身柄引き渡し要求に米国政府が応じるかどうか注目されています。
米兵四人は、昨年十月中旬から「対テロ」訓練として行われた米比合同軍事演習に参加するため米艦船の乗組員としてスビック港で上陸しました。
オロンガポ市の検察支部は、被害者の告訴にもとづき沖縄駐留米海兵隊員六人に召喚状を発行、そのうち四人を起訴していました。
フィリピンにはかつて極東最大規模のスビック(海軍)、クラーク(空軍)両米軍基地がありましたが、一九九一年に上院が新軍事基地協定の批准を否決し、米軍は撤退しました。
その後、米国の要請で米比相互防衛条約にもとづく合同軍事演習を再開するため、九九年に上院が訪問米軍地位協定を批准しました。この協定では、演習に参加した米兵が犯罪を起こした場合の起訴や逮捕について限定的な免責が与えられています。米兵によるレイプ事件は、九二年の米軍撤退以来初めてです。
非核フィリピン連合のコラソン・ファブロス書記長は十五日、本紙の電話取材に、「米兵の身柄をフィリピン当局に引き渡せという声は強くなっている。上院では訪問米軍地位協定見直し要求も出ており、私たちは協定の廃棄を主張している」と語りました。(宮崎清明)