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【カイロ=加納洋人】イラクのフセイン元大統領(68)と旧政権幹部七人の犯罪を裁く特別法廷のアミン首席判事(48)=クルド人=が辞表を提出していたことが十四日、明らかになった。ロイター通信などが伝えた。辞表提出は、イラク移行政府による裁判への介入に対する抗議の意思表示だとされている。辞表受理には大統領と首相の承認が必要で、判事団はアミン氏に辞表撤回を説得しているが、アミン氏が説得を受け入れるかどうかは微妙だという。
特別法廷は、アミン氏を首席判事とする五人の判事で構成され、これまでの公判では、フセイン元大統領がアミン首席判事の人定質問に対し、「お前は何者だ。イラク人なら(私の名前を)知っているはずだ」と挑戦的な姿勢を示すなど、口論となる場面がたびたびあった。一方で、アミン氏は、イスラム教シーア派とクルド人が主導する移行政府から「元大統領らに対する姿勢が甘すぎる」などと批判され、審理を早期に終了させるよう迫られていたという。アミン氏は周囲に、政治的圧力に対する不満を漏らしていたとされる。
移行政府は混乱を避けるため、アミン氏の辞任を認めない方針だが、次回公判に同氏が出廷しない可能性が出ている。フセイン元大統領ら被告側は同法廷自体の正当性を否定しているが、同法廷に対しては、人権団体なども「国際的水準に達していない」「勝者が敗者を裁く報復裁判の性格が強い」と指摘しており、首席判事の辞表提出により、法廷の正当性をめぐる議論が蒸し返される可能性も出ている。
2006年 1月16日 (月) 02:42
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/kokusai/20060116/m20060116007.html
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次回公判は、24日に予定。