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あのう、それはまた少し別なんで・・・・
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投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2006 年 1 月 16 日 06:52:45: SO0fHq1bYvRzo
 

(回答先: Re:  ケロシンを内部で燃焼させてるジェット機はよく墜落しないで飛んでるもんだ。凄い!偉業だ! 投稿者 暇人ペテンを叱る 日時 2006 年 1 月 15 日 20:31:21)

あのう、それはまた少し別なんで・・・・


あまり正確な話をすると座が白けてしまうのですが、ジェット・エンジンや自動車のガソリン・エンジン、ディーゼル・エンジンなどでは、燃焼によって発生したエネルギーがすぐに運動のエネルギーに変わります。またジェット機では新たな冷たい空気がどんどんと入り込み、自動車エンジンでは空冷や水冷などの冷却装置で温度が下げられます。前進する力を得るためには外界との温度差が必要なのですが、エンジンの構造が変化するほどの温度にはなりません。ご安心ください。(冷却の仕組みが壊れたら話は別ですが。)

灯油のストーブでも熱のエネルギーはどんどん外に発散されていき、決して構造が壊れるほど温度が上がることはありません。だからこそ暖房用具になります。

ただ、たとえ冷却する仕組みが無かったとしても、灯油の火では鉄を溶かすことは不可能です。(ガソリンは同じ量では灯油よりも出すエネルギーは小さい。)まして閉じ込められた空間ではたちまち酸素不足になり、不完全燃焼が起こって温度はますます上がりません。あのWTCから立ち上っていた真っ黒い煙は灯油の不完全燃焼によるものです。

またビルの総ての鉄骨構造で、極めて大量の灯油を、酸素をたっぷりと与え熱だけは逃がさない最高の条件にして、非常に長時間燃やしたならば、ひょっとしてビルの鉄骨構造が崩壊するくらいに弱ったかもしれません。(WTCビルはあらゆる鉄骨構造をバラバラにしながら崩壊しました。)ただし今までの高層ビル火災で12時間以上燃え続けても鉄骨が崩壊した例はただの1度もありませんが。

米国政府お抱えの研究機関でさえ、最初の10分足らずで灯油の多くの部分が燃え尽きていたことを認めざるを得なかったのです。これで熔けた鉄があったのだから、お笑い種なわけです。

なお、「サーマイト反応」について私の簡単な説明では分かりにくかったかもしれませんが、酸化鉄(粉末状)とアルミニウムの粉末を混ぜたもので、反応させると猛烈な熱エネルギーを出しながら熔けた鉄と酸化アルミニウムが作られる、というものです。火薬と一緒に、ビルの解体などではよく使われているらしく、鉄を蒸発させるほどの温度を作ることも可能だそうです。

単に爆薬だけではだめで、たとえば爆撃に遭ったビルでコンクリートは崩れても鉄骨は残っています。また少々大きな爆弾でもビル全体を粉々にした例は、少なくとも私は見たことが無いわけです。(あの原爆でさえドームの鉄骨を残したのですが、WTCでは立ったままの鉄骨はほとんど残りませんでした。)

現にペンタゴンのほうは、同じ大型旅客機が突っ込んだというのに、WTCよりもはるかに細い鉄骨がちゃんと残っていたじゃないですか。あれはサーマイトを使っていないのですね。

こういうことで、米国政府発表など非科学の極地、単なるオトギバナシの類に過ぎないことはもう誰の眼にも明らかなのです。

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