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サイモン・ヴィゼンタール・センター、でっち上げ「反ユダヤ発言」でチャベスを誹謗中傷
1月14日付のボルテール・ネット(スペイン語版)の記事です。見出しの部分と最初の方にあるまとめの部分を全訳し、その後ろに、記事中の注目すべき部分を説明します。
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http://www.voltairenet.org/article133580.html
プロパガンダ
ウゴ・チャベスを火あぶりにしなければならないのか?
Cyril Capdevielle, Thierry Meyssan著
2006年1月14日
人権擁護の組織であるサイモン・ヴィゼンタール・センター、フランスの新聞リベラシオンとル・モンドは、ベネズエラ大統領ウゴ・チャベスを、アンチ・セミティストと分類しながら誹謗した。彼らは明らかに悪意を持って改ざんされた声明をでっち上げ、石油輸出国機構の本部としてラテンアメリカの進歩活動の中で反帝国主義的な言及を自らの義務としている一人の政治家に対して、信用失墜を試みているのだ。
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まあ、この「ホロコースト」をご本尊とする醜悪な『人権教』カルト集団が、そのジオコン(Zio-Con; Zionist-Noeconservative)・ファシストとしての本性をむき出しにしたわけです。
記事本文によりますと、この1月4日にサイモン・ヴィゼンタール・センターが、チャベスが「アンチ・セミティズム」の発言を行った、と非難しました。そして、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイの大統領に対して、チャベスが公的に謝罪しない限りMERCOSUR(南米南部共同市場)へのベネズエラの参入プロセスをストップさせるように要求する声明を出しました。
しかしカラカスのロイター通信者支部によると、大統領がスペイン語で話した声明の公式記録には、ヴィゼンタール・センターが問題にしている箇所に相当するような言葉が全く無かったのです。ロイターは正確な翻訳を世界に発表しました。
当初、アルゼンチンとベネズエラの極右新聞が大喜びでサイモン・ヴィゼンタール・センターの非難を記事にしていたのですが、ロイターの発表後に黙り込んでしまいました。「アメリカの声」ラジオもヴィゼンタール・センターの発表することだけを一方的にタレ流していたのですが、有耶無耶にしてしまいました。フランスの新聞リベラシオン(Edouard de Rothschildが社主)やル・モンドも同様です。
1月4日のサイモン・ヴィゼンタール・センターの非難では、チャベスが『世界は全員のものなのだが、キリストを貼り付けにした者たちの子孫である少数の者たちが、世界の富を独占している』と語ったことになっています。
しかし実際にはチャベスは、昨年のクリスマスのときに、昔シモン・ボリバルをベネズエラから追放し死に追いやった寡頭支配者、および世界中の富がわずか10%の人間たちに集中している現在の世界のシステムを、「キリストを殺すのと同じ悪の意図である」と語っていたのです。
これに怒ったボルテール・ネットはサイモン・ヴィゼンタール・センターに会見を申し込み、1月9日に、センターの非難が総て誤りであったことを認めさせた、という顛末です。
しかしそれにしても、このジオコン集団、「チャベスがアンチ・セミティズム発言を行った」から「MERCOSUR(南米南部共同市場)へのベネズエラの参入プロセスをストップさせるように」ブラジルやアルゼンチンなどを脅迫した、というのです。
もう筋もヘッタクレもあったもんじゃない。早い話、このギャング集団が、ラテンアメリカの経済を振り回しそこから搾り取れるだけ搾り取っている連中の片割れであることを、ヌケヌケと白状したわけです。
要は自分たちがでっち上げた『世界は全員のものなのだが、キリストを貼り付けにした者たちの子孫である少数の者たちが、世界の富を独占している』ことが正しいと自分で証明したようなものでしょう。
そもそもこのサイモン・ヴィゼンタールですが、1988年に反名誉毀損同盟(ADL)から「ジャボチンスキー賞」を頂戴しています。その理由が『世界がホロコーストを決して忘れないことを確実にさせた勇気あるユダヤの指導力によって』ということでした。ファシスト国家イスラエルの事実上の国祖である「ウラジミール・ヒトラー」の栄光ある賞がこのイカサマ・ナチ・ハンターに与えられたわけで、実に象徴的です。