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ユーロ導入12カ国、「コアEU」構想浮上 欧州分裂危機の指摘も
http://www.business-i.jp/news/world-page/news/200601110010a.nwc
2006/1/11 TrackBack( 0 )
欧州連合(EU)加盟国の間に、欧州の共通通貨ユーロを採用している中核国の間だけで特別な協力体制を構築しようとする「コアEU構想」が浮上。加盟国間で賛否が渦巻いている。EU議長のウォルフガング・シュッセル・オーストリア首相は9日、「欧州の分割につながる」と強く反対する姿勢を示した。
コアEU構想は、EU加盟国のうち、共通通貨ユーロを導入している12カ国間だけで緊密な協力体制を作り上げようとする考え方で、フランス、ベルギーなどが提唱している。
英紙フィナンシャル・タイムズによると、シュッセル氏は9日の記者会見で、「25カ国が参加するEUにとって構想はマイナスになる」との認識を示した。会見に出席した欧州委員会のバローゾ委員長も「これ以上の分裂は欧州の不利益になる」と同調、コアEU構想は欧州のまとまりに水を差しかねないとの懸念を表明した。
EUでは中期予算の策定をめぐっても、英国とフランスなどとの間に考え方の隔たりがあり、昨年末、ようやく合意にこぎ着けるなど、加盟国間の利害対立が表面化する場面が増えている。
また、欧州憲法条約の批准が、フランス、オランダの国民投票で相次いで否決されたことで、EUの求心力低下を指摘する声ある。
シュッセル議長は「現状を乗り切るには25カ国すべての努力が不可欠」と強調。改めてEU加盟国全体が結束することの重要性を訴えた。