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【ワシントン8日=滝本匠本紙特派員】ハワイ・オアフ島にある米軍スコフィールド・バラックス基地の実弾演習場で、これまでハワイでは使用していないと米軍が説明してきた劣化ウラン弾が昨年発見されていたことが明らかになり、地元環境団体や先住民団体らが「(軍は)無責任だ」「完全なる説明を求める」などと米軍の姿勢を強く非難している。劣化ウラン弾をめぐっては米軍鳥島射爆場への誤射事件も未解決のままで、米軍の武器管理のずさんさを示すものとして、沖縄でも批判が出てきそうだ。
地元紙ホノルル・スター・ブレティンなどが伝えた。地元運動家からの問い合わせに対し、米陸軍が認めた。
昨年8月、基地内の複合射撃訓練場の拡張工事に伴い着弾地の不発弾除去を行っていた業者が、直径約2・5センチ、長さ約10センチの劣化ウラン弾の尾部15個を発見した。同基地駐留の米陸軍第25歩兵師団は1960年代に訓練で使用された劣化ウラン弾の破片だと説明している。
地元の平和団体アメリカン・フレンズ・サービス・コミッティーのカイル・カジヒロ・プログラム部長によると、これまで米軍側はハワイでは一切劣化ウラン弾を使用していないと発表していた。カジヒロ部長は「米陸軍は劣化ウラン弾の使用について把握していないか、あるいは故意に市民を欺いたかだ。どちらにしても大変な問題だ」と軍を批判した。
発見された劣化ウラン弾について陸軍では低レベル放射能で危険はないとしている。陸軍ハワイ守備隊のハワード・キリアン司令官は「陸軍は決して故意に欺こうとしたのではない」と釈明、そこ以外では存在しないことを強調した。
県内では嘉手納弾薬庫にも貯蔵される劣化ウラン弾。95年から96年にかけて米軍が鳥島射爆場で誤射したが、完全な回収もされず、地元の求めにも健康診断は実施されていない。また99年には薬きょうが米軍から民間に流出し、問題となった。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-10040-storytopic-1.html