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伊国営放送 同胞人質処刑ビデオを放映 〜消えた?雇用元の’警備会社’
http://www.asyura2.com/0601/war77/msg/456.html
投稿者 kamenoko 日時 2006 年 1 月 10 日 21:27:49: pabqsWuV.mDlg
 

伊国営放送 同胞人質処刑ビデオを放映

 kamenoko
 4人のイタリア人がイラクで拘束されて数日後の晩、国営RAI1局は国際映画祭の
 授賞式を生中継していました。
 最後に何かの賞を受賞して名前を呼ばれた女優のペネロプ・クルーズさんは、
 会場の椅子からしばらく立ち上がれなかった。 その後、表現は悪いのですが、
 泥酔したような足取りで舞台に上がり、泣きながら「この世界は残酷すぎる。
 心から平和を祈る」とスピーチした後、式が少しおかしな終わり方をしたのを
 覚えています。
 
 授賞式に続き、人質全員の家族がスタジオ出演する特別番組が始まりました。
 その途中でブレイキング・ニュースとして人質のひとりが殺害されたとの一報が
 はいり、しばらくしてそれがクアトロッキ氏であったことが伝えられ、家族の
 明暗を分けた。
 
 翌日、クアトロッキ氏が殺害されたことは政治番組が始まるまえから
 わかっていたことがリークされました。
 出演者のうち少なくともフィーニ副首相と司会者は、それを知りながら家族に
 インタビューを続けていたのです。 
 メディア王ベルルスコーニ首相は、’アルカイダ’並みの人心操作の策士。

 1年後、’甚だしく残酷’であり’クアトロッキ氏の尊厳’のために事件究明に
 関わる人間以外には見せないと決まったビデオが、国営放送定時のニュースで
 流れました。

 フィーニ副首相の発言
 クアトロッキ氏らの雇用主IBSSAは、マルタ騎士団系のプライベートミリシア。

 今「IBSSA」でグーグル検索をかけましたら、ルーマニア籍のものが出てくるだけで
 1年前には存在していた本部のサイトは消滅。
 沢山あった報道記事・ブログなども、僅かしか掛からないようになっていました。
 

 コリエレ紙記事

クアトロッキ、TG1 処刑ビデオ

 一連の映像、イタリア人警備員のことば
 「イタリア男の死に様を見せてやる」

ローマ発 -TG1(国営RAI 1局の定時ニュース)が17時の回でローマ検察から
入手したファブリッツィオ・クアトロッキの身も凍るような処刑ビデオを放映した。
同ビデオは、04年4月13日にクペルティーノとアリアーナと共にバグダッドで
誘拐され、スパイと誤解されたボディ・ガードの殺害場面。 検察が放映を許可
したビデオは、Clemente J.Mimun TG1局長司会の”DopoTG(ニュースを掘り下げる
番組))”でも中心テーマとして扱われた。

 流れ
武装男性に囲まれて地面に跪くファブリッツィオ・クアトロッキが、顔を覆う
ケフィアを「取ってもいいか?」と訊ねる。 誘拐者らが「ノー」と返事する
のがわかる。 そしてあのフレーズ「(お前たちに)イタリア男の死に様を見せて
やる Vi faccio vedere come muore un Italiano」。

 放映が許可されなかった部分
検察側が放映を許可しなかった部分から、処刑場面に続く。 2発の銃弾、
クアトロッキとかろうじてわかる跪いた人物が前に倒れる。 殺害者らが体を
左側にむけて覆いを取ると、カメラが血まみれの顔をとらえる。 その後ひとりの
テロリストが体を持ち上げて、前部に掘られた穴に入れる。

 姉「私たちも見ました」
クアトロッキの家族は、映像の残酷さゆえに放映されずにカタールのアルジャジーラ
放送網が保管していたビデオを見せられた。 「ええ、私たちは見ました」と
クアトロッキの姉ガブリエッラは今回認めた。 家族にビデオを見せたのは、
カラビニエーリ(内務省警察)と検察局だった。 「これはファブリッツィオです。
見る前からどんな内容かは知っていました。 あれがまさにファブリッツィオの性格。
最初から彼だとわかっていました。 彼の誠実さと落ち着きがよくあらわれている。
常に誠実さと尊厳をもって生きていた彼は、最後の瞬間もそうだった。 彼を知る人
誰に聞いても、その通りと答えるはずです。 穏やかで意思の強い人でした」。
「ファブリッツィオに疑いを持っていた人々も、これで実際はどうだったのかが
わかるでしょう」。

 フィーニ:「彼を傭兵と呼んだ者は恥じるがいい」

「ひとりの男の尊厳をあらわしているビデオだ。挑発はなく、自分を殺そうと
する者に怖がっていないことを見せつける尊厳。 英雄として死んだ男を傭兵と
呼んだ者たちは恥じるがいい」。
ジャン・フランコ・フィーニ外相兼副首相は殺害ビデオについてこう述べた。
副首相によると「このビデオは、悲劇的な運命も尊厳をもって受け入れることが
ヒロイズムと呼ばれる理由を示している。 彼は殺害者の顔を見ながらひとりの
男の死に様をみせてやり、嘆願ではない最後のことばを口にした。 この男に
ついては手厳しいことが書かれてきたが、彼を戦争屋と評価した者たちは
考えを訂正したまえ」。

 1年後のイタリア
同じ番組内(TG)でマルゲリータ・ボニヴェル外務次官は、こう問いかけた。
「アルジャジーラがこのビデオは戦慄を呼ぶと主張して、イタリア当局に
渡さなかったのはなぜ? 生きている人間が数秒間で処刑されるビデオは
もちろん恐ろしいものです。しかしアルジャジーラは恐ろしい映像を数多く
放映してきたでしょう。 斬首、檻に繋がれて監禁、英国人の人質のことを
思い出してみて。 このアルジャジーラの選択クオリティに疑念が残ります」。

 06年1月10日

http://www.corriere.it/Primo_Piano/Cronache/2006/01_Gennaio/09/quattrocchi.shtml

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