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東日本と西日本では今生きている人の多くが体験したことのない極寒に震え上がり、井村屋と木村屋とヒムラ屋の肉まん戦争が勃発、まさに肉弾戦の様相を呈しておりますが、一方、かつて八仙飯店から人肉饅頭を輸入、販売していたアルバトロス・フィルムはこの度は参戦しない模様です。
さっきNHKのBSニュースで紹介していた「イノセント・ボイス 12歳の戦場」はアルバトロスの配給で近日公開ですが、この映画は1980年代の内線下のエルサルバドルを舞台にした実話だそうです。主人公は11歳の少年。かれはもうすぐ12歳になろうとしていますが、当時アメリカの支援を受けた政府軍は、12歳の少年をムリヤリ徴兵してゲリラとの戦闘に投入していたのです。まさに「BRU」も真っ青、というか「BRU」がいろんな意味で甘過ぎるんですが、映画では11歳の少年の日常を描いてゆきますけど、しかしここは政府軍とゲリラの激戦地ですから夜ともなれば市街戦が始まって弾丸が家の中を飛び交ったりするんですが、そんな中でも家族とのだんらんとか友達と遊んだり、女の子とつき合ったりする、そんな日常を描写していきます。しかしある日学校に銃を構えた政府軍がどやどやとやって来て、12歳に達した少年たちを連れて行ってしまいます。事態を把握できずに困惑し、あるいは泣きじゃくりながら軍のトラックに載せられてゆく子供達。主人公はそんな様子を見て、12歳の誕生日が来るのを恐れています。そして彼が12歳になってからのある日、政府軍は街で子供狩りを始めます。子供達は屋根の上で平たく寝そべって隠れますが、もはや政府軍かゲリラか、そのどちらかに身を投じる他に生きるすべはないのでした。
そういうわけで続きは観てのお楽しみですが、現在世界に30万人の少年兵がいるそうですけど、大人ですら戦争には強烈な心理的衝撃を伴いますから、子供の受ける心理的ダメージはさらに大きいことと予想されます。戦争に適応した人間が出来上がるわけで、これは戦争が継続している間は良いのですが、戦争終結後に困ったことになります。
自らの体験に基づいて脚本を書いた俳優オスカー・トレスが、「戦争に加わった子供も、そうではない子も、どちらにしても心の中に暴力的なものを抱えたまま育っています」というように、戦争は戦闘員のみならず、非戦闘員にも心理的変容をもたらすものです。そして軍隊では逆に、このような変容をもたらし、戦争に人間を適応させるための様々なプログラムが完備しているものなのです。それが訓練というものです。
横須賀の米兵による日本人女性殺害などはまさにこの訓練のたまものと言っていいでしょう。その犯行の残虐さは単なる強盗致死、強姦致死といった一般の犯罪ををあまりにも逸脱した過剰なものであり、戦争をやっている国の国民ならではの人間性の荒廃が伺われます。言ってみればこれは横須賀における「ひとり南京大虐殺」であり、同時に日本全土できわめて散発的に行われている米兵による「日本大虐殺」の一部をなすものでもあります。
ともあれ、最近忙しくて映画観てないなあ。お正月休みなかったし。劇場に足を運ぶ暇がないのはともかくDVDすら観てないよ。困ったもので、TVばっかり観ているとアホになるそうですよ。TVには世界の10%も含まれていませんが映画には世界の120%があるのです。
posted by 珍風 at 07:18