★阿修羅♪ > 戦争77 > 270.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□解放されたドイツ人が言うには、彼女を誘拐したイラクの人たちに罪は無い [反戦翻訳団]
http://blog.livedoor.jp/awtbrigade/archives/50163001.html
2006年01月01日
【解放されたドイツ人が言うには、彼女を誘拐したイラクの人たちに罪は無い。】IslamOnline(2005/12/27)
原文:Freed German Hostage Says Iraq Captors Not Criminals
翻訳:203号系統
彼らは言ってました。「私たちが欲しいのは金ではない。もっと違うもの、ドイツからは病院とか学校とかをスンニ派が住む地域に送って欲しい。」
2005年12月27日、ドーハ発(IslamOnline・通信社)。イラクにて正体不明の誘拐団たちの手中で24日間の囚われ生活を過ごしたドイツ人が12月26日に語ってくれたところによれば、彼女を誘拐した人たちは犯罪者などでは無くてスンニ派アラブ人の地域に対する人道的支援を求めていたのであった。(訳注1)
誘拐団は彼女に「政治的な動機で」捕えたのだから怖がらなくても良いと語った、とSusanne Osthoffさんがドーハ拠点の衛星放送アル・ジャジーラに述べた取材記事を、AFP通信が報じている。
「心配せずとも良い。我々は女子供を傷付けない。それに貴方はイスラム教徒だ。」彼女は彼らにそう言われたそうだ。
「悪漢たちに捕まったのでは無いと判って、安心しました。」と、彼女は言う。
43歳のOshthoffさんとイラク人運転手Shalid al-Shamanicさんがイラク北西のNineveh州にて捉われたのは、11月25日のことであった。そして彼女が解放されたのは12月18日のことである。
彼女はイラクにて誘拐されたドイツ人の第一号となった。彼女が誘拐されて間もなく、Oshthoffさん解放の条件として数日中に対イラク政策を変更するようドイツに最後通告が発せられた。
彼女は、イラクでの生活の危険を良く承知しているが現地の人々との強い絆からイラクに留まる人道的な歴史家として、ドイツの報道に取り上げられた。
身代金目的にあらず
イスラム教徒でありアラビア語を流暢に話すOsthoffさんが言うには、誘拐団がドイツに求めていたのはイラクのスンニ派アラブ人たちへの人道的支援であって身代金などでは決してなかった。
「彼らは、金が欲しいのではない、と言っていました。そうではなく、ドイツにはスンニ三角地帯(バグダッド北西方地域)に病院や学校といったような形で、と。人道的支援と云う形で資金を求めていました。」と彼女は言っている。
イラクに於けるAl-Qaeda工作員Abu Musab Al-Zarqawi氏の活動を追い詰めること、また激しく沸き起こる「不満分子」の鎮圧を口実として、合州国とイラク(原文ママ)はスンニ派諸州を猛攻撃の標的とし続けてきたのである。そのため、村々は完全に破壊され女子供を含めた何百と云う人たちが殺された。(訳注2)
彼女は、自分を誘拐したのは「貧乏な人たち」だったと言う。そして「自分を誘拐したことで彼らを責めることは出来ないのです。彼らは、アメリカ人を誘拐しようにも(バグダッドの厳重に防護された)グリーンゾーンには入れないのだから。」
彼女は誘拐団と共に生活したが、そこは清潔なところで彼女も「丁重に」扱われたそうである。
ドイツ政府が誘拐団に連絡を取って来ないことに衝撃を受けたと、彼女は述べている。彼らに対して「ドイツ人が何も接触を図ってこなかったことが、信じられませんでした。」と、囚われの身であった時の感想を問われて彼女は答えている。(訳注3)
2003年3月に始まった合州国によるイラク侵略―占領の下で、200名以上の外国人が誘拐されている。そして42名の外国人人質が殺されたとされている。
誘拐したのはヨルダン生まれのZarqawi氏である、と合州国政府は非難している。
イラクの抵抗斗争( resistance )諸組織の殆どは、人質を残酷に殺すことはしない。
昨年10月にイラクにて解放された二人のイタリア人人質の一人はこう言っている。イラクの人たちには、「彼らの領土を解放するまで、合州国主導の占領軍に対する自衛戦争を斗う権利がある。」と。
「貴方はテロリズムと自衛戦争を区別しなければなりません。ゲリラ戦争は正当なものです。が、民間人の誘拐には反対です。」とSimona Torrettaさんは述べている。
***********
反戦翻訳団のリンク(翻訳)にもあります「ドイツのニュース」より、ご参考。
11月28日〜12月4日のドイツのニュース
http://page.freett.com/germtopnews/20051128.html
【イラクでドイツ人が始めて誘拐される】(2005/11/29)
【イラクで誘拐されたドイツ人女性の手がかりはあいかわらずない】(2005/12/2)
【政府はオストホフ誘拐犯と接触していない】(2005/12/3)
【誘拐されたオストホフが生存している証拠は今も得られず】(2005/12/4)
12月5日〜12月11日のドイツのニュース
http://page.freett.com/germtopnews/20051205.html
【イラクのイスラーム軍が米国人人質を殺害した模様】(2005/12/8)
【アラブ各国の大使はオストホフの解放を要請】(2005/12/11)
12月12日〜12月18日のドイツのニュース
http://page.freett.com/germtopnews/20051212.html
【オストホフの姉妹が連帯を呼びかける】(2005/12/14)
【元連邦大統領たちがオストホフの解放を求める】(2005/12/16)
【オストホフは生存しているとの情報】(2005/12/17)
【ズザネ オストホフ解放】(2005/12/18)
12月19日〜12月25日のドイツのニュース
http://page.freett.com/germtopnews/20051219.html
【オストホフは当面ドイツには戻らない】(2005/12/19)
【オストホフの誘拐は周囲の者によるものか】(2005/12/23)
12月26日〜12月25日のドイツのニュース
http://page.freett.com/germtopnews/20051226.html
【ズザネ オストホフはイラクに戻る方針】(2005/12/26)
ご参考。
【[AML 4861] CPTとは別のドイツ人人質事件の署名要請】山崎久隆(2555/12/8)
http://list.jca.apc.org/public/aml/2005-December/004605.html
ドイによるイラク傀儡政権支援について、以下に転載。
ドイツはイラク戦争には反対し、占領軍も送っていませんが、対イラク債権の放棄などに加えて、イラク人を対象とした様々な職業訓練プログラムをアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで行ってきました。これには教員や行政職員、ジャーナリストの養成、手工業者や技師への支援も含まれていますが、犯行グループが問題にしているのは、ドイツ軍や連邦内務省・警察庁によるイラク軍兵士やイラク人警官の養成です。兵士の場合、工兵や運転手、整備士の訓練のほか、軍の参謀や兵站、衛生兵の訓練にも関与してきました。また警官については人権に関する講義や証拠確保、要人警護などを教えているようです。しかしイラク軍兵士や警官は、イラク国内の武装抵抗に対する掃討作戦で米軍に協力しているため、攻撃の標的になっています。(転載終わり)
また、誘拐された方がどういう人物なのかに関する記述を以下に転載。
この考古学者はズザンネ・オストホフさん(43歳)で、アラビア語を流暢に話し、イラク人と結婚してイスラム教徒にもなり、12歳の娘がいます。1980年代からイラクの遺跡の発掘や保護の活動に参加する一方、イラクでの三度の戦争を体験したことから、人道援助にかかわっていました。2003年春のイラク戦争中から、イラク人と同じ服装を着て、緊急医薬品をヨルダンからイラク国内に自ら車で運び込む活動をしていました。またイラクでの占領統治開始以来、米軍が民生の治安維持の役割を果たそうとしない中、メソポタミアの貴重な歴史・文化遺産が盗掘と略奪の被害に遭っていますが、これを止めさせるための活動も行い、さらに北部のモスルにイラクの女性のためにイラクの伝統工芸センターをつくる計画も進めていました。しかし、こうした活動の過程で、盗掘団や、過激な外国人テロ・グループから、命を狙われかけていました。(転載終わり)
訳注1:ご参考。【イラクで初のドイツ人拉致 復興支援中止を要求】中日新聞(2005/11/30)
http://www.chunichi.co.jp/00/kok/20051130/mng_____kok_____000.shtml
「復興」とか「支援」とか甘いイメージの言葉遊びで「占領政策の実態と目的」を誤魔化して来た者には、「イラク復興支援まで止めるよう要求」されたことの理由を理解することは不可能であろうから、そう云う者の間に「衝撃が広がっている」のは無理なきことだ。記事の最後に付け足してある「独政府は、イラク軍や警察の訓練などに協力している。」の内容を中日新聞が詳細に述べなかったので、話が尻すぼみになってしまった。これこそが武装集団がやめるよう要求していた独政府による「イラク政府への協力」な訳だから、これを機に「復興支援」と云う言葉遊び(小日本にとっては、取り分け小日本行政府による「復興支援」)の意味を問わねば、「復興支援」を根拠にした抵抗斗争を理解することは不可能だ。
訳注2:ご参考。
【イラク:ファルージャ】反戦翻訳団
http://blog.livedoor.jp/awtbrigade/archives/cat_64305.html
【ファルージャの状況】Falluja,April 2004 - the book
http://teanotwar.blogtribe.org/category-c56e4f6734fc74edd84e74c48f8fdcc9.html
【イラク全般】Falluja,April 2004 - the book
http://teanotwar.blogtribe.org/category-dcfee6dd60077a79408cc7ac7287f293.html
訳注3:ご参考。【イラクで人質のドイツ人女性解放、政府の対応に賞賛の声】CNN.co.jp(2005/12/19)
http://cnn.co.jp/world/CNN200512190031.html
但し、訳者は「ドイツ政府の対応」が如何なるものであったかを報ずる記事を読んだことが無い。先に揚げた「ドイツのトップニュース」でも結局、政府の対応に関して報じた記事は無かった。当CNN記事も「静かに、効果的にあらゆる手段を駆使し」などと中身の無いイメージを挙げる他社記事の受け売りだけで、具体的に何う云う対応を取ったのかさっぱり解らない愚民化報道。ただ一つ、「脅迫には応じない」と明言していた通り、本当にドイツ政府は何もしていなかったりして。別に人質が殺されても「誘拐団=悪」と云うイメージは散布完了している上に「自己責任」論法で責任も死人に転嫁できるし、正に「死人に口無し」で都合が良かったりして。
ご参考。【ドイツ人女性、イラクで拉致 親米路線阻止目的か?】asahi.com(2005/11/29)
http://www2.asahi.com/special/iraq/TKY200511290407.html
ライブドア・ニュースにアル・ジャジーラ記事が翻訳掲載されているので、ご参考。
【スンニ派への援助要請が誘拐目的 解放されたドイツ人女性が語る】livedoor ニュース(2005/12/26)
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1584577/detail
(以下転載)
「彼女はまた、自分を捕らえた人たちと一緒に清潔な場所で過ごし、『良い』待遇をしてもらったと語った。しかし彼女は、ドイツ政府が誘拐犯たちと接触することに失敗したのにショックを受けたと言いながら、何度も私は『売られた』と繰り返したが、それが何を意味するのかは明らかにしなかった。」(転載終わり)
この部分の最後にある「売られた」云々の話は、今回の寄稿記事中( IslamOnline )には無い。然し、IslamOnline記事を読めば「それが何を意味するのかは明らか」だ。
(以下転載)
She said she lived with her captors in a clean place and that they treated her "well".
She expressed her shock at Berlin's failure to contact her captors.
"I could not believe that the Germans had not made any contact," with her kidnapers she said, describing her feelings during captivity.
(転載終わり)
【元イラクの人質、イラクへの帰還を希望―ドイツ】世界日報(2005/12/27)
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/051227-195308.html
Osthoffさんの身の上に関する前述転載情報を伏せて報道すれば、読者にとって「やっとの思いで解放されたにもかかわらず改めて危険にさらされようとすることは理解に苦しむ」のも無理は無い。逆に、彼女の個人情報を知っているはずの外務大臣が斯様な発言をしていることに世界日報が何も言及もしないことの方が、理解に苦しむ。
また、ドイツが傀儡政権に施している支援に関する前述転載情報を前提とすれば、誘拐事件を受けたドイツ政府がその「人道支援」プロジェクトの停止を表明したことは、この斗いが誘拐団の勝利に終わったと云うことを意味するのではなかろうか。米帝の手先となってイラクの住民を殺す「新生イラク軍」(極東のパシリ部隊に倣って「警察予備隊」と言っても良いか)の訓練から撤収する可能性がある訳だから。
【おまけ】
【映像:ファルージャでの戦斗にてアメリカ人たちが捕らえられた。 】Jihad Unspun(2005/12/26)
http://www.jihadunspun.com/newsarchive/article_external.php?article=105564&list=/newsarchive/index.php&
それでは、「生きて虜囚の辱をうけず」自己責任貫徹を要求するサムライの国から、捕虜になった米兵たちに熱いメッセージを!(無条件降伏を受諾して虜囚の辱を受けたご本人たち或いはその子孫であることは、棚に上げて・・・。)
■政府の「退避勧告」という制止を振り切って、危険を覚悟で出かける以上、万が一の時には政府が助けてくれる、と安易に考えるべきではない。政府が「自己責任の原則」の自覚を求めているのは当然のことである。(読売新聞)
■今回の事件で3人の行動は軽率のそしりを免れない。3人がイラクに対する外務省の「退避勧告」を知らなかったとは思えない。渡航の自由は規制すべきではないが、その場合は自己責任で身の安全を守らねばならない。(毎日新聞)
■善意から出た行動とはいえ、危険なイラクに政府の渡航自粛勧告を無視して入国した人質3人には反省すべき点がある。(日経)
■三人の行動は外務省の再三の退避勧告を無視したものであれば、本来自己責任が問われるべきだが、政府や社会に迷惑をかけたことへ陳謝の言葉も最初はほとんど聞かれなかった。(産経新聞)
■特に3人に対しては「善意だから分かってもらえるはず」という甘さがどれだけ政府と国民を困らせ、混乱を招いたか―という点について反省を求める。(河北新報)
■人質になった人たちはイラクに入る前に現地の治安の悪さを十分承知していたはずだ。しかも外務省は事件発生前にことし2回目の退避勧告を出していた。「窮地に陥ったのは自己責任」と見られても仕方がない。(福島民報)
■多かれ少なかれ政府の毅然(きぜん)とした姿勢が解放に結び付いたが、(岩手日報論説)
■今回、確かに政府には三人の安全確保にできる限り努力する責任があった。しかし、イラクの現状はボランティアの人道支援ができる状態ではない。自分の身を守る注意深さが求められる。(東京新聞)
■退避勧告の出ているイラクに入国する側の「自己責任」問題も、軽視できないことだ。(信濃毎日新聞)
■政府も退避勧告は出しても、フリーの記者やボランティアの実態を把握している訳ではないので、事実確認は困難だ。米国の同盟国の市民を無差別に狙う事件の危険性は極めて高い。現地で活動する際には、より慎重であることが求められる。(北日本新聞)
■「自己責任」求める法整備を(北国新聞)
■外務省が繰り返し「退避勧告」をしているにもかかわらず、イラクにはまだかなりの民間ボランティアが残っている。誘拐、人質が頻繁に起きている。行動を慎むとともに、(福井新聞論説)
■「自己責任」求める法整備を(富山新聞)
■民間人の活動であっても、危険回避への最大限の備えはもちろん、自己責任で行動することを心しなければならない。(徳島新聞)
■危険な地域に自らの意思で赴いたことについて、3人の自己責任は一定問われよう。新たに2人が拉致されたのであれば、その責任はより重い。(高知新聞)
■もう一つ、民間人が危険地域で行動する際に求められる、厳格な自己責任にも触れねばならない。(西日本新聞)
■ボランティア活動などで紛争地域に入る人は、リスク管理面での自覚も求められよう。(熊本日日新聞)
■イラクの現状はボランティアの人道支援ができる状態ではない。自分の身を守る注意深さが求められる。人質事件やテロは、世界のどこでいつ起こるか分からない。無法者たちに国際法の順守、人道的な道徳の尊重といった常識は通用しない。(中日新聞)
【も一つ、おまけ】
「ドイツ国内のメディアが人質叩きをやってます」と極東のサムライメディアが報じているらしいです。以下、【それでも私はイラクに行きたいんだってさ】atsuのB級ニュース批評(2005/12/28)より転載させて頂きご紹介。ネット上には掲載されていない記事だそうです。
http://atsupeugeot.seesaa.net/article/11126073.html
【独でも自己責任論 拉致解放女性「イラクに戻る」】東京新聞(日付不明)
イラクで拉致され、二十三日ぶりに解放されたドイツ人女性考古学者のズザンネ・オストオフさん(43)が、イラクに戻る意向を表明、ドイツ政府を困惑させている。独メディアからは批判が上がり、「自己責任」を問う声が強まっている。
オストオフさんは二十六日、中東の衛星テレビ局アルジャジーラで「アラビア語で話したら、犯人らは私が敵ではないと分かってくれた」と述べ、イラクで仕事を続ける考えを明らかにした。
解放に尽力したシュタインマイヤー独外相は「ほとんど理解できない」と遺憾の意を表明。独外務省は、イラクでのドイツ文化センター設置や遺跡整備など、オストオフさんが進めている事業への支援打ち切りを決めた。
オストオフさんは解放後も独メディアには姿を見せず、拉致後、繰り返し解放を訴えていた親族らとも、連絡を取っていないもようだ。
オストオフさんの姿勢に対し、「他人も危険にさらす無分別ではないのか」(ヘシッシェ・アルゲマイネ紙)「イラクに戻るのは勇敢ではなく、愚かなこと。納税者に対する挑発だ」(ノイエ・オスナブリュッカー・ツァイトゥング紙)など、批判が目立ってきた。オストオフさんの母親のもとには、非難の手紙も送られているという。
オストオフさんは先月二十五日、イラクで拉致され、今月十八日に解放された。イラクに派兵していないドイツの拉致被害は初めて。独政府は、身代金支払いの有無や犯人との交渉の経過など、事件の詳細を一切、明らかにしていない。
ドイツ政府が停止した「人道支援」と云うのは、「イラクでのドイツ文化センター設置や遺跡整備など、オストオフさんが進めている事業への支援」であったのか。それなら、ドイツ政府は彼女の現地行動を公認・支援していた訳だから、後から彼女のことをガタガタ言う前に政府批判をするのがマスメディアの役割だと思うがね。(尤も彼女は20数年来イラクに居たのだから、イラクに「行く」のでは無く「戻る」のだ。両者の違いを誤魔化さないと成り立たない人質批判には説得力が欠けるなぁ。)
兎に角、Oshthoffさんによって、「イラク戦争に反対して占領軍も送っていない」と云うドイツの実態が暴露されてしまった。合州国率いる侵略軍が破壊した文明遺跡の保全などに尽力していた彼女は、イラクにとって悪では無い。それどころか人類にとっても貴重な存在だ。それだけにドイツ政府による彼女への支援が光っていたはずなのに、それへの支援を中止することは「人道支援」を売りにしてきた国にとっては、マッチポンプのポンプを放棄することに等しい。
訳者より:反戦翻訳団に寄稿されてきた、イラクでの誘拐事件に関する記事も、ご参考。
【イタリアは人質の帰還を祝して大騒ぎ】BBC News(2004/9/29)
http://blog.livedoor.jp/awtbrigade/archives/7395449.html
【果たされた約束】クリスティアン・エリア(2004/10/15)
【ふたたび歩き出す】クリスティアン・エリア Peace Reporter.net(2004/12/9)
http://blog.livedoor.jp/awtbrigade/archives/10769332.html
【解放されたフランス人の人質たちが自国に向かっています。】BBC News(2004/12/22)
http://blog.livedoor.jp/awtbrigade/archives/11204669.html
「拉致犯=テロリストなので、話し合わない。従って人質になった自国民は自動的に切捨て。殺害されても人質の自己責任。自国民切捨て政策を賞賛しつつ、拉致犯(被侵略者)=悪者のイメージ散布完了。」と云う類の侵略者論理はもういらん。イラク侵略を開始したときの理屈と同じや。「イラク=大量破壊兵器を隠して言うこと聞かんテロリスト国なので、話し合わない。従ってイラクの住民も自動的に切捨て。殺されても大量破壊兵器を持っていないことを証明できなかった側の自己責任。他国民切殲滅侵略戦争を自画自賛しつつ、イラク(被侵略国)=悪者のイメージ散布完了。」このポリシーの国では、強盗でも強姦でも殺人でも何でも犯ったもん勝ちやな。