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まずはこの記事を読んでほしい。
今、ウクライナが【ジョージ・ソロス革命(オレンジ革命)】以来の私の最注目ポイントを占めている。
ウクライナのユーシェンコ大統領はイラクを訪問しているようだが今月7日には欧州歴訪中のライス米国務長官がウクライナの首都キエフを訪問していたのでユーシェンコのイラク訪問はある程度、予想された出来事だろう。
それよりもユーシェンコより興味があるのがユダヤ大財閥(オリガルヒ)のユリア・ティモシェンコである。(ちなみにティモシンコはインターポールに指名手配されている。しかし、ライス訪問後異変が...(笑))
近い将来、ウクライナで何かが起こるかもしれない。
ロシア対ウクライナ 【HEATの日記】
ウクライナの前首相であるユリア・ティモシェンコは、私にとって常時ウォッチする対象になってしまっている。ティモコが美人じゃなかったら、ここまで何度も取り上げなかったかもしれない(笑)…が、ロシアでもっとも注目するべき“ガス帝国”ガスプロムをウォッチしていると、自然とウクライナの話題が出てくることになる。ウクライナの“ガスの女王”がティモコなんだから、彼女が美人であろうがそうじゃなかろうが、やはりティモコは重要人物なのである。ティモコの人気は現在でも絶大であり、首相を解任されたからといってウクライナにおいて政治的に死んだわけでもない。
今年の8月5日の「NeusProm.Ru」によると、ティモコは公式に自分の収入(資産)を公表した。2004年のティモコの収入は12000ドルもあったという。夫アレクサンダー・ティモシェンコの収入は、マルがひとつ……ゼロとなっている。さらに、ティモコは不動産と車は所有していないという。ティモシェンコ家で登録されているのは、32平米もあるアパートと、18平米のガレージだけである、と。銀行預金は、ティモコ名義だけで178ドルもあり、家族名義で3370ドルもあるという。大金持ちは持ってる桁が違う(笑)
数字は間違ってないと思うが、誤訳してたらゴメン。下の写真をクリックしたら記事に飛ぶので直接記事にあたってみてね。
さすがインターポールが指名手配していた人物だよね。ティモコは“ガスの女王”として個人資産10億ドルを貯めこんだと言われてきた人物だぜ。ウクライナで1番(と言われる)の金持ちなんだ。ユーシェンコ大統領が全閣僚を解任したのは9月8日なんだから、ティモコの「資産公開」はティモコがウクライナ首相を務めていた真っ最中の出来事だったはずだ。これが「オレンジ革命」の英雄であるティモコの国民に対する姿勢なのである。どうせウソを公表するんだったら、車を持ってないのにガレージは持っているなんてバカにしたフェイクはやめてほしいよね(笑)
本題とは違うんだけど書き出したら止まらなくなってきたので、もう少しだけ続けてみよう。8月15日だから上の「NeusProm.Ru」の記事の10日後の「Pravda.com」の記事がある。この記事には、ティモコが「ルイ・ヴィトン」のバッグやらクツやらを身に付けている写真が載っている。資産も預金も収入も(殆ど)無いと公表したティモコを皮肉った記事なんだけど、「ヴィトンを持つ世界で最も貧しい女性」だと書かれている(笑)…しかもウクライナにはヴィトンの店がないらしい。ティモコが首相に承認されたのは今年2月5日だった。それ以前は首相代行で、副首相は99年から務めていた。ティモコが公開した資産は04年のものである。要するに、夫は無収入なんだから夫婦で自称12000ドルの年収しかないティモコが、どうしてヴィトンのコレクションをこんなにたくさん持っているのかという皮肉である。ティモコの銀行預金(2万円ほど)ではクツすら買えないからね。
ユリア・ティモシェンコ──億万長者の女性(とでも訳したらいいのかな)
http://www.pravda.com.ua/ru/news_print/2005/8/15/31595.htm
では、ヴィトンを身につけてるティモコ写真をお楽しみくだされ。
ティモコは「オリガルヒ」なのである。ロシアが指名手配した理由は贈賄容疑だったが、本音はティモコが“泥棒”だからなのである。“泥棒”は没収されるのが怖くてどうどうと資産を公表できないのだ。本題に入ろう。
ウクライナは11月22日に「オレンジ革命」から1年を迎え記念集会を行なったばかりである。集会にはティモコも登場した。このウクライナが揺れている。ガスプロムが輸出する天然ガス価格のことでロシアとウクライナ(グルジアとモルドバも)が揉めているのである。
ロシアはこれまで旧ソ連諸国には国際価格を下回る安値で天然ガスを提供してきたが、「オレンジ革命記念集会」後の11月末、ウクライナに対し来年から天然ガス価格を大幅に引き上げると通告した。ウクライナはこれまで、ロシアの天然ガス千立方メートルを50ドルほどで供給されてきた。これが3倍以上の160ドルへの値上げを提示されたのである。
さらに、12月14日には、4.6倍(230ドル)に跳ね上がった。ガスプロムは、ウクライナがこれを受け入れなければ、1月1日10時からガスの供給を停止するとも警告した。イワノフ副首相兼国防相は、「各国にエネルギーを支援する兄弟国的な関係はとうに終わっている」と述べている。このロシアの強気な圧力(を担保するもの)は、12月9日に着工した「バルト海ガスパイプライン」が背景にあると思われる。ウクライナを迂回する同パイプラインは、それだけロシアにとって大きな意味をもつ国家プロジェクトなのである。ロシアのウクライナへの警告は、本気である。ガス価格は外交の手段であって、ロシアの本質的な目的(要求)はガスの値上げではない。
現在は、水面下で激しいやり取りしているはず。私は、プーチンとユーシェンコがどのような決着を見せるのか興味がある。この圧力をユーシェンコ政権だけで撥ね退けることはできない。ユーシェンコ(ウクライナ)が米欧の協力を得てようやく互角ではないだろうか。実際、ユーシェンコは米欧に強力を求めた。
最近の動きが以下。
まず、ウクライナが米英に協力(介入)を要請したのがおそらく12月24日。
イラクに予告なく突然チェイニー副大統領が訪れたのが12月18日。チェイニーがイラクを訪問したのはイラク開戦後、初めてである。
12月22日、英国ブレア首相、米国ラムズフェルド国防長官、ポーランドのマルチンキエウィチュ首相が、相次いでイラクを訪問した。
12月23日、IMFが理事会でイラクに6億8500万ドル(約800億円)の融資を決めた。
そして26日、突然、ユーシェンコ大統領がイラクを訪問した。なにか引っ掛かる、変だ。
上記とは別の動きもある。
12月23日、ユーシェンコの補佐官である Vladislav Kaskiv が辞任した。この人物は「オレンジ革命」のリーダ的な存在だった。これはまあいいだろう。
12月26日、つまりユーシェンコ大統領がイラクを電撃訪問した日、ロシアがユリア・ティモシェンコに対する訴訟を取り下げた。ティモコはロシアで起訴されており、国際指名手配中であった(MOSNEWS)
ユーシェンコの動きとティモシェンコの状況、この2つのことから、ロシアとウクライナが水面下でなにやら交渉中なんじゃないかと感じ取ることが可能である。今後の展開に注目したい。
ロシアとウクライナ ガス価格で対立激化(2005年12月26日)
「世界で最も影響力のある女性100人」
http://plaza.rakuten.co.jp/HEAT666/diary/200507290001/
ユリア・ティモシェンコ
http://plaza.rakuten.co.jp/HEAT666/diary/200502100000/
ウクライナで大統領が全閣僚を解任
http://plaza.rakuten.co.jp/HEAT666/diary/200509150000/
エウゲニア・ティモシェンコ
http://plaza.rakuten.co.jp/HEAT666/diary/200510040000/
ボリス・ベレゾフスキーはペルソナ・ノン・グラータ
http://plaza.rakuten.co.jp/HEAT666/diary/200510270000/
ロスネフチがIPO実施
http://plaza.rakuten.co.jp/HEAT666/diary/200512020001/
http://plaza.rakuten.co.jp/HEAT666/diary/200512270000/