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http://f13.aaa.livedoor.jp/~hiroppe/gotenba/gotenba.htm から転載。
「御殿場事件」を忘れるな
〜青年達の未来を奪った警察・裁判所〜
(テレビ朝日「Scoop」、第2部『検証! 御殿場事件』まとめ)
※非公式でやっとりますよ。
警察と裁判所の腐敗。
供述のみで逮捕する捏造警察と
女子高生に加担する裁判所。
冤罪事件はここまできた!
事件詳細
〜 全ては、たった一人の女子高生のウソから始まった 〜
1. 事件の発端
2002年9月16日、ある女子高生が「婦女暴行を受けた」として警察に訴えた。
その時の女子高生の供述は、
「犯行時間は20時20分から23時頃。御殿場駅から出たら二人の若い男に公園へ連れていかれた。がっちりと両手を掴まれて、怖くて声も出せなかった。そのうち人数は10人ほどになって、リーダー格の男が『そろそろやっちまおうぜ』と言った。脅されて母にウソの電話を入れた。暴行は一時間あまり続き、24時過ぎに帰宅しました」
となっているが、婦女暴行を受けたはずの女子高生には傷一つなく、診断書も提出されなかった。また、警察は重要な物証となるはずの「汚れていたはずの衣服」も『な・ぜ・か』差し押さえようとはしなかった。そもそも衣服も汚れてはいなかったのである。
警察は女子高生の供述で名前が挙がったAさん(当時18歳)を逮捕。取調べを始めた。
2. 警察の捏造
女子高生の供述で挙がった残り9名を逮捕すべく、警察は誘導尋問でAさんの遊び仲間である9名の名前を挙げさせた。Aさんはただ友達の名前を挙げただけだったが、警察はその9名を犯人と無理矢理に断定し、不当逮捕した。
警察は拘留中のAさんと友人9名に対して必要以上の言葉の暴力を浴びせた。
「お前がやったんだろ」と決め付けるだけならまだしも、
「一生刑務所から出られなくしてやる」
「お前は人間として扱わない」
などと青年達に圧力と恐怖心を与える取調べを行った。
精神的にも肉体的にも追い詰められたAさんと他の9名は、
「家族に迷惑もかかるし、自分がやったと言えばそれで済む」と考え、ウソの自白をするしかなかった。
事件に巻き込まれた10名のうちの1人、川井さんは警察の事情聴取の様子をこう語った。
「警察はあらかじめ事件のシナリオを作っていて、私は警察が言うことにただ頷くだけだった。私が犯行当時の様子を書いた図面も、既に警察が下書きを用意していて、そのとおりに書き写した」
警察は、既にこの時点で事件を捏造していたのである。
3. 家族の奮闘
逮捕された青年達の親は、我が子の様子がおかしいことに気がついた。悔しそうに身を震わせ、涙を流す我が子を見て、ある父親は「これは冤罪だな」と直感したという。
親たちが問い詰めると、青年達は「本当はやってないんだ」と容疑を否認。勝俣さんは、「親に本当のことを言えたときはすごく気持ちが楽になった」と話す。
真実を知った親たちはアリバイ探しに奔走する。
勝俣さんは事件があった日は友人と飲みに行っており、その友人は誰がどの席に座っていたかまでも鮮明に記憶していた。さらにその時の同席者全員に当日の服装をしてもらって写真撮影。その写真をもとに、その店の店員に聞き込み調査を行った結果、その時応対した従業員も見つかった。更に、その日の注文内容と勝俣さんの記憶が完全に一致した。
川井さんは事件当日の9月16日はバイトに入っていた。その時のタイムカードにも、河合さんの記録が残っている。川井さんが仕事を終えたのは20時24分。バイト先から現場までは3kmもの距離があり、事件の起きた20時20分に犯行現場にいることは不可能である。
しかし警察はこのようなアリバイの裏づけ調査をまったく行わず、あろうことか「親たちが口裏を合わせている」、「証拠を捏造したんだろ」と決め付けた。ここまでくると横暴どころか腐敗である。
4. 不当な裁判
家族との面会が功を奏し、裁判では青年達全員が犯行を否認。
家族らは上記のようなアリバイを提示したが、検察側は「アリバイは口裏合わせで、ウソである」と主張し、『な・ぜ・か』裁判所は検察側の主張だけを『全面的に』認め、地裁逆送・少年院送致の判決を下した。タイムカードなどは客観的な証拠であり、口裏合わせをする余地がないはずなのにである。
裁判所は警察の捏造に加担したのだ。
5. 新事実
警察は口裏合わせの危険があるとして、青年達と親との面会を認めなかった。
青年達とその親は手紙のやり取りのみで、お互いを励まし続けた。
その後、親たちの調査の結果、女子高生の当日の行動が明らかになった。
女子高生の供述では、
「御殿場駅には7時55分頃着きました。A君は私の右手を掴み、親にウソの電話をしろ、と言いました。」
となっていた。
その裏づけとして、検察側は携帯電話の通話記録に女子高生が20時40分に母親に電話していることを証拠として挙げたが、青年達の親は、そのわずか16秒後に別の携帯電話に通話していることに注目した。これは女子高生の供述にはない事実である。腕を掴まれている状況で、一体どうやって通話したのか?
親たちはその通話相手である男性会社員「Y氏」に会い、そこで新事実を聞くことになった。
Y氏 「出会い系サイトでその女子高生と知り合って、9月16日(犯行当日)に会うことになっていました」
19回目の公判にY氏は出廷し、「21時15分に女子高生と会った。最低でも3時間は一緒にいた」と証言。更に、「その女子高生は、『親には遅れた理由を誰かのせいにする』と言っていた。婦女暴行されたとか、そういう言い訳をするという意味です」と証言した。
弁護団はこれらの証拠から、「本件は作り話であり、架空の事件である」として保釈を要求した。事件から9ヶ月目にようやく保釈された。
女子高生はその後、9月16日ににY氏と会ったことを認め、「門限を過ぎていて、親に怒られるのが怖くてウソをついた」と供述した。
青年達とその親はそれを知り、「勝った、やっと終わった」と安堵した。ある捜査員が青年たちの家族に「あの女子高生はウソつきで信用できない」と本音を漏らしていたことも家族を安心させるのを手伝った。
だが、まだ終わったわけではなかった。
6. 二度目のウソ
しかしその後、女子高生は「犯行日を間違えていました。本当は9月9日でした」と犯行日を変更した。下の画像は、検察側が提出した「訴因変更請求書」である。
青年達の自白調書(繰り返すようだが強要された自白)に書かれた犯行日も9月16日になっているはずなのに、このような変更は認められるはずはない。9月9日に変更が認められるなら、10人全員の少年達が書いた「9月16日に乱暴を…」とある自白調書は、一体なんなのか?
もはやこの時点で、供述の信憑性は無いと誰もが判断すべきである。
しかし、ここでも裁判所は何の調査もなしにあっさりと犯行日の変更を認めてしまった。
● その他にも、「女子高生の二度目のウソ」で変わった事実関係は4つもある。
・「無理やり連行された」を、「声をかけられたのがうれしくて自分からついていった」
・「脅されて母にウソの電話」を、「電話などしていない」
・「犯行時間は21時50分から23時」を、「21時30分前後」
・「帰宅時間は24時以降」を、「23時に帰宅」
である。
もちろん、これも青年達の自白調書とは食い違う箇所である。
なんと合計5つもの重要な要素の変更点を、裁判所は『な・ぜ・か』すべて認めたのだ。
もはや、警察と裁判所は女子高生のウソに加担し、事件を捏造しているということがハッキリ分かる。
7. 悲しい未来
裁判が長期化するにつれ、高校は青年達に自主退学を迫る。1年間も休学していた青年達は仕方なく退学し、大学進学も諦めざるをえなくなった。
10人の青年達は、ウソをついた女子高生とそれに加担した警察・裁判所によって、無限の可能性を秘めた未来を奪われたのだ。
8. 不当判決
もはや長い時が経ち、9月9日のアリバイを集めるのは難しくなっていた。そこで、親たちは、当日の天候に注目した。女子高生が「雨に濡れた記憶はない」と証言していたからである。
当時は台風が接近しており、犯行現場からおよそ500mの位置にある「富士山測候所 御殿場基地」のデータでは、1時間に3mmの降雨量を観測している。消防本部でも、風速7.2m、最大瞬間風速17.6mを観測している。数字上で言えば、雨量3mmというのは少なく感じられるかもしれないが、実際は「通常規模の雨」である。
この雨と風の中、女子高生は「服はまったく濡れなかった」と証言したのだ。また、少年達の自白調書にも雨の記述は一切ない。
検察側は「500m離れれば降雨は変わってくるし、局地的に降らなかった可能性もある」などと苦しい反論をした。
女子高生の供述によると、「雨は降っていない。傘をさした記憶もない」とある。2度目のウソ供述では、犯行時刻は21時30分で、帰宅は23時となっている。その1時間半もの間、女子高生の周りだけ局地的に雨が降らなかった可能性は、考えるだけでも馬鹿馬鹿しい。
さらにその後、犯行現場の周囲の観測所で常に2mm以上の降雨があったことが確認された。
この事実からほぼ無罪が確実だと思われたが、2005年10月27日の一審判決ではなんと『懲役2年』の実刑判決が言い渡された。
この判決の主文では、
「女子高生は日時についてウソをついていたが、その理由は了解できるものであり、変更後の供述内容は十分信用できる」
となっている。一体どこをどうしたら信用できるのか?
もはや頭がおかしいとしか思えない。
法廷で傍聴した人々も、雨について一切触れていないのはおかしい、と誰もが思った。
まさに常識を疑う『クレイジー判決』だ。
判決直後、無実の青年達を応援する市民達 (要、divX)
9. あなたも犯人に
この事件で、我々は警察と裁判所の決め付けで実刑判決を受けてしまうという先例を見た。これは他人事ではなく、明日にでも我々に無実の罪がかかるかもしれない。
以前、ウソのチカン証言で裁判に訴えられた男性が、同じように警察に脅されて自白してしまうという似たような話をテレビで見た。この男性も青年達と同じように無実を訴え、そして成功したのだが、御殿場事件の青年達にも無罪判決が出ることを切に願う。
10. 保身のため?
しかし何故、本来なら国民を守るはずの警察と裁判所が国民を傷つける「犯罪行為」に及んだのか?
理由はいくつか考えられるが、
・警察は冤罪事件での不当逮捕で国民の非難を浴びたくないがために女子高生のウソ供述を採用し続け、事件をでっち上げ続けている。
裁判所も警察と結託して有罪判決を出し続けている。
両者とも、自らの保身のために暗黙の了解として結託していたのだ。もはやこの事件に関わった警察と裁判所の人間は犯罪者である。
この事件で女子高生は社会的制裁を受けるべきだが、そのウソ証言を何の検証もなしに採用した警察・裁判所にも、社会的制裁を加えるべきである。
不当逮捕され、暴力的事情聴取に耐え、被告人となって青春の3年間を奪われ、高校を中退し、大学進学も諦め、希望の就職先にも就けず、警察と裁判所の保身のために今も辛い日々を送っている青年達には、是非ともこれら犯罪者達を告訴してもらいたいと思う。
不当裁判に制裁を!!
4人の元少年たちを支援している「国民救援会」では、一審後の現状を次のように報告し支援を呼びかけている。
4人の元少年たちは「ぼくらはやっていない」と東京高裁に控訴した。なお残りの少年のうち5人が少年審判で保護処分(有罪)とされ、うち1人の再審が先月認められた。残りの1人は少年審判で不処分(無罪)となったが、検察側の不服申し立てが認められ、刑事裁判として静岡地裁沼津支部で審理中。(以上は「救援新聞」2月15日付から抜粋)