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http://list.jca.apc.org/public/aml/2006-December/010536.html から転載。
[AML 10946] 戦争に参加した国の若者の殺人率は上がる
iwasaki mieko-tsushin at ams.odn.ne.jp
2006年 12月 10日 (日) 13:13:07 JST
岩崎です。BCC送信させていただきます。
「国家の品格」の≪品格≫で2006年流行語大賞を受賞した藤原氏の言う
≪今の子どもは史上最低≫は本当か?
事実の証拠をあげて、反論します。
それよりも、自死率が高くなっている今の日本の現状こそ、問題にしていかなくてはならない時だと思います。
先に12/6に録画された
教育基本法に関する池田香代子さんのインタビュー番組(動画)
ttp://www.ourplanet-tv.org/
を転送させていただきました。
このビディオのちょうど真ん中辺りで、池田さんが、≪犯罪白書≫を例に日本での少年犯罪が主要先進国に比べて、いかに少ないかを述べています。
そこをピックアップしますと、
日本を1として、
・少 年 犯 罪 アメリカ、フランス・・・2倍 イギリス・・・3倍 ドイツ・・・5倍
・少年による殺人 イギリス、フランス・・・5倍 ドイツ・・・6倍 アメリカ・・・14倍
・少年による強盗 イギリス、フランス、アメリカ・・・20倍 ドイツ・・・35倍
また、以下は、私が松山地裁での教科書裁判で意見陳述した時の抜粋です。
(2003年7月16日)「この教科書は、絶対に子どもたちに使わせてはなりません。」より、抜粋
◆殺人率の低さは、日本の成功物語
「つくる会」の教科書が採択されるまでの中学生たち、そしてその親たち、祖父母たちのほとんどが、この平和憲法と教育基本法をよりどころに、平和に暮らしてこられたのです。それを証拠づけるようなデータが最近発表されました。それは「日本の若者は、おそらく世界一、人を殺さない若者だ。」ということを裏付けるデータです。
マスコミの報道だけ見聴きしていると、若者による殺人事件は近年凶悪化し、増えている印象が強いですが、実際は過去40年、数だけみれば、日本の若者の殺人は急激に減り続けているというのです。
世界保健機関の最新データによれば、日本の殺人被害者は人口10万人当り、0.6人で主要国の中で最も少なく、アメリカに比べれば約10分の1であるということです。
また、戦争と殺人率の関係を、アメリカのカリフォルニア大学サンタクルズ校のデーン・アーチャー教授等が110カ国、70年間のデータを使って鮮やかに証明しています。それは「戦争に参加した国の殺人率は上がる。」というものです。そのアーチャー教授をサンタクルズ校に訪ねた時「殺人率の低さは、日本の成功物語だ。」と述べたそうです。
もう一人、犯罪精神医学の影山任佐(じんすけ)・東工大教授も「これは欧米にもアジアにもない、日本特有の現象」だとし「60年近く戦争せず、徴兵制度もなかった先進国はほかにない。」と言っております。
私は、人を殺さない日本の若者たちを、何より誇りたいと思います。これは、これまでの日本の教育の成果ではないでしょうか。「平和ぼけ」「非現実的な理想主義」「日本の若者は覇気がない。」「不登校」「ひきこもり」など、なんといわれようと、人を殺すよりは、数億倍も良いではないですか。戦争放棄の憲法第9条のもとに育った、日本の若者の素晴らしい成果ではないでしょうか。
しかし最近、私は朝目覚めた時、嘆きと不安で胸が押し潰されそうになる時が多くなりました。それはアメリカのイラク戦争、そして、それに積極的に協力する日本、有事法制の成立、政府と防衛庁が成立を焦っている自衛隊を派兵する「イラク特別措置法」、つくる会教科書採択拡大の動き、憲法改悪、教育基本法改悪の動き。「自衛隊員もNGOも武器を持ったらいいんですよ。攻撃されたら撃ち返せばいいんですよ。」と、笑って答える防衛庁担当官。
◆心のよりどころは、
「教育」によって作られる
今まで信じてきたことが、足元の大地ごと崩れていっている、今の日本の子どもたちは正常な感覚で生きていけるでしょうか?そろそろ老獪の域に近づいているかもしれない私でさえ、朝目覚めた時に、この崩れていく感覚の恐ろしさを味わっているのですから。まして、憲法違反の重罪を犯しての戦争法成立がまかり通る、今の日本の現状は、純粋で感受性の鋭い子どもたちの心を、どれほどまでに混乱と不安に陥れるか計り知れません。
今、イラク復興の名目で最前線に派兵されているアメリカの若い兵士たちは異郷の地で軍服に身を固め、何をよりどころに命を張っているのでしょうか?そして有事法制が成立し、イラク特別措置法まで成立されようとしている、日本の自衛隊の若い隊員達は、何をよりどころにしているのでしょうか?
若者たちのよりどころになるものは、「教育」によって作られるのではないでしょうか。この兵士達への教育は、幸せな人生を送り、寿命を全うする権利を有する前途有望な若者たちに、「嘘の正義」を叩き込み、ゴミのように人を殺してしまう教育であってはなりません。戦争を肯定し、賛美までしている「つくる会の教科書」も例外ではありません。この教科書は、絶対に子どもたちに使わせてはなりません。
ーーーーーーーーー以上、抜粋終わりーーーーーーーーーーーーーーーーーー