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(回答先: なぜ今、この時期に「いじめ問題」のクローズアップか。本質を突いたご意見の再投稿 投稿者 Sun Shine 日時 2006 年 12 月 05 日 08:15:56)
こんな話がありましたので、参考まで。
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中学時代にいじめられた経験を持つ東京都内の私立高1年、永野彰一さん(16)が今春、国家資格の「消防設備士」に15歳で合格した。中学生の合格は珍しく、いじめられた悔しさをバネに難関を突破した。永野さんは「夢中になれるものが見つかれば道は開ける。自分から状況を変えてみたら」といじめに悩む同世代にアドバイスする。【長野宏美】
永野さんは昨年4月、中学3年で東京都内の公立校に転校。「積極性が持ち味」で、自分から手を挙げて学級委員になると、間もなくいじめが始まった。「転校したてなのに『自分がやる』と主張したことが、生意気に思われたのかも」。クラスをまとめようとしても話を聞いてくれない。「死ね。消えろ」と言われ、無視された。「いつも独り。時間のたつのが遅くてたまらなかった」と振り返る。遅刻も増えた。母美恵さん(45)にベッドから連れ出され、1時間目の始業直前に登校する日々が続いた。
そんな永野さんが「いつ学校をやめても仕事ができるように」「いじめっ子を見返したい」と挑んだのが資格試験だ。中学卒業までに手にしたのは、電気工事士や公害防止管理者など12種類。火災報知機の工事・点検などを担う「消防設備士」(甲種第4類)は大卒か実務経験者などが受験資格になるため、中学生の合格者は珍しい。合格率は32.7%(昨年度)の難関だった。
資格試験に取り組む中で自信を得たことが転機になった。夏休み明けの放課後、自習する級友に「ぼくも入れて」と思い切って声をかけた。積極性が理由でいじめられた永野さんの「賭け」だったが、一緒に勉強してくれた。
11月の校内合唱コンクールで指揮者になる時も、永野さんがピアノを習っていたことを知った同級生に応援された。「自分にできることがみんなの役に立つ。それが実感できた時、いじめを乗り越えられた」という。
希望の高校に合格し、今は高校生向けのフリーペーパー作成などに取り組む。美恵さんは「認められる場所が見つかると子供は変わる」と言う。
「無理して学校に行かなくていいけど、自分を変えていかないと、どこへ行っても同じことになる」。永野さんはそう話している。
毎日新聞 2006年12月10日 3時00分 (最終更新時間 12月10日 3時54分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061210k0000m040138000c.html