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神戸新聞2,006年11月27日 より
インターネット記事は見当たらないので、新聞より筆記転載しました。
もとデータは連合総研のアンケート調査によるものです。
連合総研 第12回「勤労者短観」(2006年10月実施)
http://www.rengo-soken.or.jp/houkoku/kinroukurashi/enquete/No12/12report.pdf
(連合総研 http://www.rengo-soken.or.jp/houkoku/kinroukurashi/enquete/No12/KurashiGaiyo12.htm)
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多すぎる仕事量 ゆとりなし
半数がサービス残業 連合総研調査
関西、首都圏 5人に1人 毎日12時間労働
首都圏と関西圏の会社員の19%が、平均で一日十二時間以上を仕事に割いていることが連合のシンクタンク、連合総研(東京)の調査で二十六日、分かった。特に三十代男性では三人に1人が一日の半分以上を仕事にとられているとさえ答えた。
残業する理由は「仕事量が多い」が最も多く、大半の人が趣味や休息の時間を求めていた。押し寄せる仕事に長い時間を割かれ、生活のゆとりが失われているサラリーマンの姿をうかがわせた。
調査は九―十月、民間企業に勤務する二十――五十代の男女九百人に質問を郵送し、七百七十二人から回答があった。
通勤時間を除き一日に仕事に割く時間の平均は九・五時間。男女別では男性が十・五時間、女性が七・九時間だった。
一日十二時間以上と答えたのは全体の19%、男性は28%、女性は5%と、男性の“仕事人間”ぶりが際立った。男性を年代別に見ると、二十代は29%、三十代33%、四十代30%、五十代18%だった。
残業する理由は「仕事量が多い」が49%と最多。次いで「突発的な仕事がある」40%、「仕事の繁閑の差が大きい」23%の順に多かった。
一方で残業代が全額支払われていると回答したのは52%と、半数にとどまった。ただ働きのサービス残業となる理由を聞くと「上司の対応など雰囲気で残業手当を申請しにくい」が最多だった。
増やしたい生活時間では81%が「趣味・スポーツ」と回答。「休息・くつろぎ」(70%)、「家族・恋人と過ごす」(61%)と続いた。
正社員に仕事集中
盛岡孝二関西大学教授(企業社会論)の話
長期の景気低迷で新規採用が抑制されてきた。さらに最近の景気回復で業務量は膨らむ一方、派遣社員など非正規社員が増えているから、正社員に仕事が集中している。情報化の進展で世の中の動きが早くなり、時間との競争も激しくなるばかり。今回のデータには、職場が厳しい状況に置かれている様子がよく現れている。
「過労死予備軍」だ
日本労働弁護団の棗一郎事務局次長の話
一日の半分以上を仕事に割けば、睡眠や余暇の時間も十分に取れないだろう。恒常的にこうした長時間労働を続けている人は健康面で要注意だ。十二時間をさらに上回る労働時間の人も含まれているはずで、過労死の予備軍といえるのではないか。