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□教育委員会ってナンダ!? [ゲンダイ]
http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/society/story/16gendainet05017389/
教育委員会ってナンダ!? (ゲンダイネット)
相次ぐいじめ自殺や校長の連鎖自殺、高校の必修科目履修漏れにタウンミーティングのやらせ……。最近、頻発する教育問題で、やたら目にするのが「教育委員会」だ。いつ開かれ、どんな決定をするのか。そもそも、自分の住む町の教育委員の名前や顔を知っている人がどれだけいるのか。教育委って、ナンダ?
●単なる“お飾り”
教育委制度は、教育の政治からの独立を保つため、1948年に導入された。都道府県および市町村に設置され、現在は首長が議会の同意を得て、住民の中から委員5〜6人(町村は3人でも可)を任命する。任期は4年で再任も可。教育行政をつかさどる合議制機関として、教科書の採択や教師の任命権など、学校運営にかかわる幅広い権限を与えられている。
「つまり、教育委制度は、住民が教育行政を指揮監督するためのシステムなのですが、実態は有名無実化しています。かつて委員は公選制でしたが、左寄りの委員輩出を嫌った旧文部省が公選廃止を主導。95年の東京・中野区の廃止を最後に公選制は崩壊しました。その結果、委員は単なる名誉職として選ばれるようになったのです」(教育評論家・尾木直樹氏)
●仕事は月1、2回
教育委員に選ばれるのは地域の名士や校長経験者など。東京都は棋士の米長邦雄氏や脚本家の内舘牧子氏を起用。横浜市はヤンキー先生こと義家弘介氏、武蔵野市は歌手のみなみらんぼう氏だ。
「委員の仕事は月1、2回の定例会に出席するほかは、入学、卒業式で祝辞を述べるだけ。それで月20万円程度の“お手当”がもらえるのですから、オイシイ仕事です」(教育関係者)
●校長の老後まで左右
お飾り委員に代わって教育行政を仕切るのは、事務局の職員。なかでも絶大な権力を誇るのが、文科省の指導方針を現場に浸透させる「指導主事」だ。資格試験に合格した中堅教師が転じることが多く、校長・教頭に並ぶ出世コースである。
「指導主事は校長・教頭を含め教師の人事権を掌握し、勤務評定を行う場合もある。指導主事の機嫌を損なった教員は、ボーナスを下げられたり、問題校に飛ばされてしまう。指導主事は、校長に公民館の館長などを紹介する再就職先の橋渡し役まで担っています」(前出の尾木氏)
出世、カネ、第2の人生を握られているから、教師が生徒に向き合わず、教育委にお伺いを立ててばかりなのだ。
【2006年11月13日掲載記事】
[2006年11月16日10時00分]