★阿修羅♪ > 社会問題3 > 658.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061109i201.htm?from=main2
必修逃れ、文科省は4年前に把握…研究会の報告受け
文部科学省の委託を受けた大学教授らによる研究会が2002年、全国の大学生を対象にした調査で、16%の学生が高校時代に必修科目の世界史を履修していなかったとする結果をまとめ、同省に報告していたことが8日、わかった。
この調査は、高等教育学力調査研究会が01年11月〜02年2月にかけて、大学生の学習意欲について調べるために実施。その結果、回答のあった全国の335大学の約3万3400人のうち、約5400人が世界史を履修していなかった。理系学部ほど未履修だった割合が高く、歯学部の31%、医学部の26%に上った。文学部は10%、外国語学部は9%だった。この結果は報告書としてまとめられ、02年6月、同省にも30部が届けられていた。
文科省は4年以上前に、報告を受けながら、放置していたことになり、「報告書が届いた部署と高校教育を担当する部署が異なり、連絡がうまくいかなかった。『見過ごした』という指摘を受けても仕方がない」と話している。
(2006年11月9日3時3分 読売新聞)
………………………………………
小生の知るところでは、地方教委には現場の教員出身の指導主事が多数おり、彼らは学校現場にいるときは教務部長(主任)など教育課程(カリキュラム)作成に当たる校務に携わった経験者が多い。つまり教委の指導主事自身が必修逃れの教育課程作成者である場合が多いと言える。また文科省から地方教委へ出向しているものも多数いて、彼らはこういう実情は当然掌握しているはずである。
ではなぜ教育課程上の不正を掌握しながら放置してきたか? ― 「週5日制」「ゆとり教育」「総合学習」など無理を承知で現場に押しつけていることを文科省の役人は自覚しているはず。だから受験のために教育課程を規定どおり作成しなくても、文書上(今回の場合は教育課程表になる)、つじつまが合っていればそれで良し、ということになる。
したがって、文科省、地方教委、学校現場三位一体で世界史必修逃れを行ってきたと言っても過言ではない。それでなければこれだけ多数の高校で必修逃れを何年も、発覚せずにやれるわけがないのである。