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http://www.cnn.co.jp/world/CNN200610050034.html
イスラエル大使館警護に「抵抗」、英イスラム教徒警官
2006.10.05
Web posted at: 21:24 JST
- CNN/REUTERS
ロンドン――ロンドン西部のイスラエル大使館の警備を命じられた警視庁のイスラム教徒の男性警官が、宗教上の葛藤(かっとう)に悩み、感情の統制に不安が出てきたなどとして配転を希望、認められていたと地元紙が報道し、警視庁が人事の原則適用の是非をめぐって調査を5日に開始した。
サン紙が伝えたもので、警官は、7月中旬から8月中旬まで1カ月以上続いたイスラエル、ヒズボラ(レバノンのイスラム教武装組織)の交戦で、上司にイスラエルへの不満をぶちまけていたという。イスラム教徒の警官互助組織は今回の問題について、考慮すべきは道徳的な部分ではなく、個人の福利の在り方と主張。警官の妻はレバノン人で、父親はシリア人である生活環境に注意を喚起している。
ロンドンでは昨年7月、地下鉄駅、路線バスを狙った同時爆弾テロが発生、通勤客ら52人が死亡する惨事があった。首謀者としてイスラム系移民が絡んでいたことが判明、英政府は事件後、地元社会に融和する多民族、多宗教の理念への理解を国民に改めて呼び掛けていた。
警視庁のイアン・ブレア総監は今回の報道を受け、緊急な調査を命じたと指摘。英駐在イスラエル大使館は「大使館の普段の安全警護と同様、今回のような重大な問題に臨む警視庁の能力を強く信頼している」との声明を発表した。
今回の警官の異動許可については、個人的な主義や主張と相いれない局面での任務を命じられたら、外交部門の職場や警察を辞職するべきとの反発が出ている。警視庁によると、警官が特定任務からの除外を求める例はこれまでもあり、個別に処理している、と語った。ただ、人事管理当局の判断が最優先されることに変わりはないと述べている。