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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060930i212.htm
メキシコ国境1100キロ、米上院がフェンス法案可決
【ワシントン=坂元隆】米上院は29日の本会議で、不法移民の流入を防ぐため、対メキシコ国境に全長700マイル(約1100キロ)のフェンスを建設する法案を賛成多数で可決した。
下院ではすでに同様の法案が通過しており、ブッシュ大統領が署名し成立する見通し。
大統領は当初、不法移民への居住権付与構想も含む包括的な移民政策を提唱していたが、中間選挙を1か月余り後に控え、移民流入に厳しい世論に配慮する議会に押し切られ、フェンス建設という締め付け策だけが実現することになった。
法案は、30日からの休会期間入り直前に、大多数の共和党議員と一部民主党議員が賛成し可決された。
フェンスは少なくとも2重のもので、3200キロに及ぶメキシコとの国境の3分の1以上に建設される。60億ドルと見込まれている総工費のうち12億ドルはすでに法案で予算が認められた。フェンスの周辺にはカメラや無人飛行機などで厳しい監視体制がしかれる予定。
法案について、ハリー・リード民主党上院院内総務は「ブッシュ大統領は自党の過激な反移民右翼勢力に屈服してしまった」と述べ、包括的移民政策を当初主張していたブッシュ政権を厳しく批判した。
また、メキシコ政府からも反発の声があがっている。
(2006年9月30日19時30分 読売新聞)