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http://www.sankei.co.jp/news/060928/sha018.htm
神戸のホテル、山口組「お断り」 兵庫国体開幕を前に
■安全配慮、異例の措置
30日に開幕する「のじぎく兵庫国体」を前に、神戸市内の大手ホテル2社が28日、過去にホテルを利用したことのある山口組系直系暴力団組長ら15人に対し、宿泊や宴会などの利用を一切拒絶する内容証明郵便を発送した。来県者に安心してホテルを訪れてもらうためで、全国的にも珍しい措置という。一方、山口組(神戸市灘区)は傘下の直系組長に対し、10月10日までの兵庫国体の期間中、できるだけ神戸を訪れないよう通達を出した。
関係者によると、このホテル2社は、暴力団排除のための連携を目的に今月11日、市内の大手4社とともに、「神戸ホテル6社会暴力団排除連絡協議会」を設立した。↓ 構成は、ホテルオークラ神戸▽神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ▽神戸ポートピアホテル▽神戸メリケンパークオリエンタルホテル▽ニューオータニ神戸ハーバーランド▽新神戸オリエンタルホテル。
6社は今年8月末、旅館業法などの法令上では宿泊施設の利用から暴力団を排除する明文規定がないことなどからホテルの約款を改定。
新たな約款に宿泊契約締結が拒否できる場合として「宿泊しようとする者が暴力団、暴力団員、暴力団関係団体または関係者、その他反社会的勢力であるとき」などの条項を新設し、暴力団関係者らの利用を拒否することを明文化し、国土交通省に提出している。
このうち2社が、調査で過去に暴力団員の宿泊が明らかになったことから内容証明郵便の発送に踏み切った。残りの4社は現在宿泊調査を続けており、今後、暴力団員らの宿泊が明らかになった場合は同様の措置を取るという。
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■山口組 直系組長に「自粛」通達
山口組は、平成9年に大阪で開かれた「なみはや国体」や、昭和60年の「ユニバーシアード神戸大会」など地元で大きなイベントが開かれるたびに、「軽率な行動」を慎むよう傘下の組織に通達を出してきた。
いずれも対立組織と激しく抗争を繰り返していた時期で、「休戦」などと呼ばれたこともあった。
ところが、なみはや国体の直前には、和歌山県内で対立組長宅に銃弾が撃ち込まれる事件が発生、ユニバーシアード期間中にも大阪など兵庫県以外の11カ所で抗争事件が起きており、市民感情を逆なでした経緯がある。
今回は大きな抗争などは確認されていないものの、傘下の直系組長に対しては国体期間中、できるだけ神戸に訪れないよう通達を出した。毎月初旬に、総本部で直系組長が集まる「定例会」についても期間中は延期したという。
関係者によると、通達は今月、全国の直系組長約100人に対して書面で出され、「むやみに神戸に出入りするな。やむを得ず神戸に訪れる場合も慎んで行動し、(国体を)妨害しないように」などと記されていた。通達は傘下組織にも伝えられたという。
兵庫県警は「今回は、注目されるイベントであることから、トラブルを避ける意味で通達を出したのではないか」と分析。
山岳競技のコースに山口組ナンバー2の別邸があることなども判明しており、警備を強化している。
【2006/09/28 大阪夕刊から】
(09/28 16:08)