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http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20060927033.html
親族を装い事前に「携帯電話の番号が変わった」などと電話して相手を信用させ、後日その電話で現金を要求してだまし取るおれおれ詐欺が急増している。警視庁は「アポ電」の新手口として警戒を呼び掛けている。
アポ電は、発信者の電話番号が表示されるナンバーディスプレー機能を悪用。最初は「番号変更」を知らせるだけにとどめるため、現金を要求する次の電話がかかってきた段階では、被害者が息子などの親族だと思い込んでしまうという。
「98万円」など100万円を少し下回る被害が多く、警視庁は、被害者が心理的に振り込みやすくするとともに、高額振り込みへのチェックを強めている金融機関の警戒から逃れる狙いがあると分析している。
警視庁によると、「98万円被害」の詐欺は4月から都内で目立ち始め、7月までの4カ月間で計166件発生。おれおれ詐欺全体の約3割を占め、このうち7割近くがアポ電だった。
東京都墨田区の60代の女性は8月8日、息子を装う男から「携帯電話の番号を変えた」と自宅に電話があった2日後、「仕事で借りた金を返すので振り込んでほしい」との電話を受け、99万円をだまし取られた。
警視庁捜査二課は「アポ電は今年になってまん延してきた。このような連絡が来たら詐欺だと思って警戒してほしい」としている。