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経団連会長、偽装請負の解消策を検討へ
2006年08月14日21時30分
日本経団連の御手洗冨士夫会長(キヤノン会長)は13日、大分市内で記者会見し、製造業の現場で横行する「偽装請負」の解消を目指し、経団連で対策を検討する方針を明らかにした。違法な労働契約の状態を是正する一方、請負会社の従業員の能力を発注企業の指導なしで請け負える水準まで向上させる対策が必要との見方を示した。
偽装請負はキヤノン本体やグループ各社で発覚し、労働局から指導を受けた。御手洗会長は「法律では請負労働者は派遣された企業で仕事をすべて請け負わないといけない。だが、現実には(発注企業が)何の心配もせず、(請負労働者が求められた)仕事をできることは難しい。だから(キヤノン側が)つい必要に迫られて教えたり、指導したりしてきた」と説明した。
同社は今月、社長を委員長とする「外部要員管理適正化委員会」を設け、対策に乗り出した。御手洗会長は「非常に対応が遅れた。キヤノンはコンプライアンス(法令順守)を徹底的に厳しくやっており、当然、気付いたら直さないといけない」と述べた。そのうえで、他の企業についても「現状を見直す必要がある」との認識を示した。
また、御手洗会長は「請負会社は中小企業が多く、どの企業の仕事でも、完全に請け負えるように社員を訓練することはなかなか難しい。何らかの方法で、中小企業である請負会社を強化する方策がいるのではないか」と述べた。
偽装請負は、松下電器産業の子会社やトヨタ自動車系の部品メーカーなどでも発覚し、各社が請負労働者の正社員化など、対策に着手した。
連合の高木剛会長は、朝日新聞の取材に労働組合側にも責任の一端があることを認めたうえで、月内に経団連に是正を求める意向を示している。経団連の御手洗会長が今回、対応に乗り出す意向を表明し、今後、労使双方で偽装請負解消へ向けた動きが広がりそうだ。
http://www.asahi.com/business/update/0814/083.html
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「請負労働者の能力が低いせいだ」という開き直り。