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ニュージーランドに住む、個人で観光ツアーを行うかたわら、語学留学生とも接触する仕事をする、マオリ人から聞いた話です。
彼は、オークランドを中心に活動していますが、あそこは、日本人を始め、韓国人、台湾人の東アジアからの留学生や、観光客が多い地域です。
彼はツアーに興味のある韓国からの若者に、ポリネシア文化を体験できる南オークランドへ連れて行こうとして、よく断られるそうです。
理由は、ニュージーランドへ旅行する際、一般的に 韓国人は韓国の観光会社から、南オークランドへは、危ないから行くな といわれるそうです。ポリネシア人、特にマオリ人はアジア人を嫌い、危ないから行ってはいけない と。
私は、ニュージーランドに何年か住み、また家族もマオリで、ポリネシア人がアジア人を嫌うなんて話はきいたことがないので、驚きました。暴力事件も、ネオナチ”白人”ボーイズから有色人種へのものはあっても、マオリ人がアジアからの旅行者をねらうもの、なんてきいたことはありません。
泥棒は、どこでもいるし。
日本人も似た傾向にあるようです。ニュージーランドへは、多くの日本人観光客は、イギリス風庭園やヨットを見に来る、そして、まったくポリネシア文化に興味がない、と。(ラグビーファンが一番ましとか、オールブラックスの主要選手は、マオリ人で、日本人ファンはそれを知っていて、それに関するものを見るためなら、どこでも行くとか)。
だから 世界1の規模のポリネシアダンスフェスティバルが南オークランドで毎年開かれますが、観光客は、ほとんどいない。公園内で、もちろん入場無料。ポリネシアの伝統料理が地元の人がつくるので、格安で楽しめるし、素晴らしい。
彼がある日本人男性をそこに連れて行ったそうです。
アジア人観光客があまりに珍しかったのか、そこにきていた、労働党の党首で、現在のニュージーランドのクラーク女性首相から握手を求められたそうです。
握手をした時日本人青年は、相手が誰だかわからず、とにかく笑顔で握手をし、そのあと、そのマオリガイドから 彼女はニュージーランドの首相だよ。説明されて、たいへん驚いたとか。
私は、以前アメリカのLAに旅行に行った時、西洋人ガイドから、行ってはいけない”黒人”地区が記されている地図を配られ、それに従って、絶対に行きませんでした。
アフリカ系アメリカ人街に入ったら、何をされるかわからない、と思っていました。
しかし、今この話を聞くと、真実はどうだったのだろう、と考えてしまいます。
危ないことをすることはないけれど、やはり真実は己の目で確かめなくてはいけないでしょう。
ポリネシア人は一般的にとても親切で、フレンドリーです。