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秘書給与流用事件でバッシングを受け、“塀の中”に落ちた国会議員、山本譲司さん(43)は、よもや弁護士から「よくぞ服役してくれました」と感謝され、法務省矯正局から講師の声まで掛かる身になるとは想像もつかなかった
▼二〇〇一年二月、一年半の実刑判決を受けて、栃木県黒羽刑務所に収監された山本さんは、四百三十三日の獄中体験を『獄窓記』(ポプラ社、〇三年)にまとめる。元国会議員ならではの綿密な観察で、初めて刑務所内の障害者の処遇に光を当てたと評価され、第三回新潮ドキュメント賞を受賞した
▼その後も山本さんは、福祉と矯正の谷間に忘れられた障害者受刑者の周辺を探り、裁判を傍聴、事件の現場を訪ね歩く。近作『累犯障害者−獄の中の不条理』(新潮社)は「ろうあ者だけの暴力団」「親子で売春婦の知的障害者」など、罪を犯さねば生きられない障害者の驚愕(きょうがく)の現実をあぶり出す
▼東京・浅草で女子短大生を殺害したレッサーパンダ帽の男は知的障害者だった。福祉から見捨てられた男と家族の凄惨(せいさん)な生活史は哀れをとどめる▼栃木県で連続強盗容疑で誤認逮捕された知的障害者は、精神科病院から厄介払いされ、障害者年金目当ての暴力団員が囲い込んでいた一人だった▼住居侵入罪に問われた四十代の知的障害者の裁判。母一人子一人で育ったその男の服役中に母は死亡、家は人手に渡っていた。家に入ろうとして男は捕まり、法廷でも事態がのみ込めない。男は「おかあたーん」と泣き叫ぶだけだった。山本さんは福祉の不在を告発している。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20060919/col_____hissen__000.shtml
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