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2006.9.15(その1)
森田実の言わねばならぬ[349]
自民党国会議員と自民党員に問う――本当に安倍晋三氏を総理総裁にしていいと考えているのですか? 無責任なマスコミが煽る安倍人気に乗って安倍首相を実現していいのですか? 投票日を前にして、日本国と日本国民の未来を考えて投票することを強く要請します【1】
安倍晋三氏の軽薄で間違った無責任な歴史認識と対中国への侮辱的な姿勢を許してはならぬ
「虎の尾を踏む」(易経)
[非常に危険なことを冒すこと]
安倍晋三氏の軽率極まりない挑発的発言が、中国との外交関係をのっぴきならないものにしてしまったことを、自民党議員と自民党員は気づいているのだろうか。
自民党議員と自民党員は、何も考えずに、マスコミに人気があるだけの安倍氏に投票するのだろうか。そうだとすれば、こんな無責任なことはない。
安倍氏は、日中関係の歴史的経緯と日中国交樹立の精神を無視し破壊する発言をした。
この間の経緯については朝日新聞9月14日朝刊の社説に記されているので、朝日新聞社説「歴史認識/政治家が語れぬとは」を引用して説明にかえさせていただく。少し長いがお許しいただきたい。
《1972年9月25日、北京の人民大会堂に当時の田中角栄首相を迎えて夕食会が開かれた。歓迎のあいさつに立った周恩来首相はこう述べた。
「中国人民は、毛沢東主席の教えに従って、ごく少数の軍国主義分子と広範な日本人民とを厳格に区別してきました」
この歴史的な首相訪中で、日本は中国との関係を正常化した。夕食会の様子はあいさつ文とともに当時の新聞などで報じられた。
これが34年後の自民党の総裁選で、争点のひとつに浮かび上がってきた。根底にあるのは、日本の近現代史をどうとらえるかという、歴史認識の問題である。
日本記者クラブでの公開討論会の席で、谷垣禎一財務相がこう述べた。「日中国交正常化をした時に、中国は戦争指導者と一般の日本国民を分けて国民に説明した経緯があった」
A級戦犯が合祀される靖国神社に小泉首相が参拝することは、この中国側の整理を突き崩してしまった。だから中国政府が強く反発している、という趣旨の指摘だった。
これに対し、安倍晋三官房長官は「そんな文書は残っていない。国と国とが国交を正常化するのは、交わした文書がすべてなんだろうと思う」と反論した。
外交とは、水面には見えない交渉が下支えしている。国交正常化の際、中国側はこの理屈で、まだ反日感情の強く残る国民を納得させ、賠償を放棄した。日本はそれに乗って国交回復を実現させた。 両国の共同文書には入らなかったが、そうした事情で困難な交渉がまとまったことは、広く知られている。 それを今になって「文書がすべて」と片づけてしまうのは、中国側の苦心に冷や水をかけるものだ。あまりに一方的な議論ではないか。
安倍氏の発想の根っこにあるのは、あの戦争を侵略戦争と言いたくないという歴史観だろう。〈以下略〉》
安倍氏の態度は、あまりにも非礼である。ひどすぎる。
安倍氏は、中国を本気で怒らせることを狙っているのかもしれない。
小泉純一郎首相がそうだった。中国・韓国両国民の神経を逆撫でするような言動を繰り返し、中韓両国政府を挑発しつづけた。
安倍晋三氏のブレーンといわれる学者やジャーナリストは、日中関係を対立した関係にしようとしている。「新日中戦争」を煽っている学者ブレーンもいる。
小泉氏は日中対立激化の方向へ動いた。小泉氏は「自分は日中友好論者だ」などとうそぶきつづけたが、中国に対する冷たい心でそんなことを言っても素直に理解されるはずはない。
安倍氏は、小泉氏以上に中国に対して挑発的・挑戦的である。
安倍氏に問う――あなたは、あなたのブレーンといわれる中西輝政京大教授のいう「新日中戦争」をやりたいのか。あなたは戦争が好きなのか。あなたは、あなたの祖父の岸信介氏が戦前やったように、日本国民を戦争に巻き込みたいのか。
自民党議員にも自民党員にも問う――あなたたちは日本国民を再び戦争に巻き込みたいのか。戦争だけは阻止しようという自民党議員・自民党員はいないのか。(つづく)
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02900.HTML
森田実の時代を斬る:
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/TEST03.HTML
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