★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK26 > 491.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.yukan-fuji.com/archives/2006/09/post_6843.html
■デジタル・ネタ帖
夕刊フジのデジタル担当デスクが、担当する「デジタル@フジ面」(毎週月、火、木曜掲載)や「メディアとネット」に関する“ネタ”を綴っていくこのコーナー。初回は11日発行の夕刊フジで取り上げた、ヤフー「みんなの政治」
について。
インターネットには、既存のメディアが逆立ちしてもかなわない様々な“機能”があるが、そのひとつが「制限がないこと」。紙幅や時間に縛られず、いくらでも情報を提供できる。「みんなの政治」には、国会議員約700人の選挙区や所属政党、当選回数などの基本情報、新聞や雑誌の政治記事、審議中の議案情報、議員レポートなどが掲載されているが、これほどの情報を提供することは新聞やテレビには不可能。既存メディアが絶対にかなわないネットの“独壇場”だ。
議員1人、議案1つへのアクセスは、おそらく1日数件から数十件だろう。正直言って、こうした情報を取り上げる余裕は新聞やテレビにはない。だが、事実上無限のスペースをもつネットなら何でも可能。しかも、1件1件のコンテンツへのアクセスは少ないが、たとえば議員1人に平均100件のアクセスがあったとして、700人分が集まれば7万件のアクセスになる。「これは一種のロングテール的なコンテンツ」と担当者が語っていたのが印象的だった。
「みんなの政治」は「新聞やテレビの補完的なメディアを目指す」という。だが、本来であれば、新聞やテレビ自身が、自分に足りない部分を自ら補完する手段を講じるべきだった。インターネットが登場したときから、その可能性は見えていた。なのに、毎日の新聞作りや番組作りに翻弄され、「多くの読者に適切な情報を提供する」というメディア本来の役割を忘れてしまった結果、「ネットメディア」に先を越されてしまった。「みんなの政治」が提供している情報は決して特別なものではない。その気になれば、大手の新聞社やテレビ局なら1カ月で構築できるだろう。だが、もはやそこに人を集めることは難しいのではないだろうか。
(「夕刊フジ」デジタル担当デスク・佐々木浩二)
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK26掲示板