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(回答先: めでたい日本の臣民たちよ(非公正ブログ3号館 貴賓室) 投稿者 下戸彩 日時 2006 年 9 月 08 日 22:09:55)
http://deadletter.hmc5.com/blog/archives/000141.html
2006年09月08日
君に幸あれ
[Others]
昭和天皇の死因は膵臓ガンだった。
彼が最初に倒れたのは昭和62年9月。ガンの進行による腸閉塞を起こしたのだ。東大病院の関係者は一様に驚いたという。「こんなに末期的な症状になるもっと前になぜガンだと分からなかったのか」。天皇家に敷かれている医療体制はこの国で最高水準のものだと、考えていたからだ(これは当時も、今も誰しもが思うことだ)。が、その内実はお寒いもので、彼はその時までまともな検査をほとんどしたことがなかったそうだ。天皇の身体に触れることが「畏れ多いこと」、「不敬である」とさえ考えられていたからだ。
さらに彼は、ものが通るように腸のバイパス手術を行っただけで、まともなガン治療を受けられなかったという。抗癌剤治療や放射線治療を行うには当然、病名の告知が必要だが、「告知はできない」という理由でそれら一切が見送られたのだ。当時のマスメディアでも「慢性膵炎」と報じられた。
彼は一年後(昭和63年9月)に再び倒れ、すぐに昏睡状態に入った。が、3ヶ月後彼の心臓が鼓動を止めるまで、10万ccとも言われる(噂では当時、関東圏のAB型の血液が空っぽになったと言われる)大量輸血という前代未聞の延命「策」が採られた。本人にはもう意識など無いにもかかわらず。
結局彼は「人間」として治療生活を送れず、「人間」として死ぬことが出来なかった。
今はまだ幼子の君よ。
君の未来が人間らしくあるかどうか、そのような環境を用意してあげられるかどうか、僕はとても心もとない。それでも祈ろう。君の前途に幸多からん事を。
(参考文献)
平岩正樹「がんで死ぬのはもったいない」
(追記)
平岩氏が、昭和天皇のガン治療のいきさつについて語った音声ファイル(1月17日付)がネット上に残っていたので一応クリップ。ちなみにこの中で平岩氏が語っているように、昭和天皇の教訓を踏まえ、おそらく今は定期的な人間ドック等が行われ、上記のタブーは存在しなくなっていることも事実だろう。
が、例えば今週の週刊新潮は今回の出産について興味深い事実を報じている(p26〜)。
前置胎盤が判明した時点で、愛育病院は早めに産んだ方がいいと判断した。胎盤の異常のせいで胎児に十分な栄養がいきわたらない上、胎児が成長しすぎると大量出血を起こす可能性が高くなる。そこで当初、病院側は8月中に出産させたい意向でした。
にもかかわらず宮内庁は
もし胎児が充分に成長していない状態で出産となれば、保育器が必要になる。もし生まれてくるのが将来皇位を嗣ぐかもしれない男児ならば“弱々しく”生まれたようなイメージはふさわしくない。
とおよそ、一般の国民の出産に際しては決して考慮されることがありえないロジックで「予定日出産」にこだわり、横槍を入れたという。
また帝王切開の際の麻酔を「部分」にするか「全身」にするかという点をめぐっても、病院側が、大量出血の可能性から全身麻酔もありうることを告げると
皇室の方の意識を一時的とはいえ失わせるのはいかがなものか
という声があがり議論になったという。
そうかと思えば、逆に人の結婚・出産を馬の血統の保存のようにしか考えない人間も多い。
つまり、君は生まれてきた世界とは「そういう」世界なんだ。
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