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9月6日(水)
「祝意のファシズム」が始まりそうです。「日本国民こぞってお祝いしよう」という強制です。
テレビや新聞で、普段使い慣れていないような敬語が氾濫しています。まるで、時計の針が逆転してしまったかのような印象です。
もちろん、1人の貴重な命がこの世に誕生したことは、歓迎すべきことであり、喜ぶべきことです。しかし、それは万人において平等なものであり、皇位継承第3位に当たる男子の誕生も皇位とは何の関わりもない一般庶民の女子の誕生も、新たな生命の誕生という点ではめでたさにおいて変わるものではありません。
特定の個人の誕生を特にめでたい、と考える人はいるかもしれません。しかし、それは個々人の気持ちの問題であって、強いられるものであってはならないでしょう。
「めでたい」と思う人は、一人静かに祝えばよいのです。その祝意を他人に強制してはなりません。
特に、マスコミには“馬鹿騒ぎ”を慎んでもらいたいものです。静かに見守るべきでしょう。
新たな皇位継承者の誕生を「商売の種」に利用しようなどというよこしまな考えは捨てるべきです。報道合戦の嵐に巻き込まれることは、当事者も望んでいないのではないでしょうか。
新たに生まれてきた子供を特別扱いして天まで持ち上げるような行為は、小泉「構造改革」の下で拡大した格差をさらに増幅させる愚行です。そのような流れに身を投ずることは、民主主義者としての自己否定であり、民主主義社会の崩壊に手を貸すことになります。
現代天皇制は、民主主義社会において伝統的な制度はどのように維持されていくのかという難問を提起しています。公的制度の存続が生身の人間に依拠せざるを得ないというジレンマも抱えています。
そのようななかで、新しい命が生まれてきました。そのことが、この子にとって幸せなことであるようにと祈っております。
「宿命」という重い荷物によって押しつぶされてしまわないかという心配があるからです。生まれたときから、「オギャーとおっしゃっていました」などという環境のもとで、まともに育つことができるのかという懸念もあるからです。
現代天皇制を維持するために、重荷を背負い苦悩している人々がいます。今回の男子誕生は、そのような人々の苦悩を和らげることになるのでしょうか。それとも、あらたな苦悩を生むことになるのでしょうか。
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