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□安倍新政権の失敗と迷走のこれから [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2506990/detail
安倍新政権の失敗と迷走のこれから
26日発足した安倍政権。25日に決まった党三役、役員人事に続いて、新大臣の顔ぶれが決まるが、早くも「短命説」がささやかれている。これほど、矛盾、ジレンマを抱えた船出はないからだ。安倍を可愛がっていた亀井静香衆院議員は本紙のインタビューで、「自己矛盾を抱え、政治的良心との葛藤に悶え抜き、狂い死にしていくのではないかと思う」と語った。
“悶え苦しむ”様は早くも、人事で表れている。
「派閥の意向にとらわれない」とタンカを切っていたくせに、総務会長の丹羽雄哉なんかは典型的な論功行賞だ。
「党内基盤が少なく、その点、人事では非情に徹しきれた小泉氏と違い、安倍さんは6割以上の支持を得た。その分、気配りが必要なのだろう」(政治評論家・浅川博忠氏)
閣僚人事では、総裁選を戦った麻生外相の重要閣僚起用、塩崎恭久の抜擢、安倍陣営の選対本部長だった柳沢伯夫、再チャレンジ支援議員連盟の会長だった山本有二の処遇、さらに公明党の冬柴鉄三の入閣、2つの参院自民党枠も外せない。さらに森派の町村信孝だ、津島派の久間章生だ、佐田玄一郎だ、山崎派の甘利明だと論功を考えていくと、「あっちこっちにいい顔をして、首が回らなくなっている」(官邸番記者)様子がよくわかる。
苦し紛れの人事をゴマカすために、拉致担当とか、再チャレンジ、道州、イノベーション担当とか首相補佐官とか、新設ポストを大盤振る舞いして話題を取ろうとしているわけで、見ていて、「お気の毒」になってくる。
経済政策も安倍が抱えるジレンマだ。
小泉のおかげで総裁になれた安倍は「小泉改革のたいまつをしっかり引き継ぐ」とかヨイショしていたが、安倍が唱える「再チャレンジ」「格差是正」と「小泉構造改革」は真っ向矛盾するものだ。所得再配分か大企業優遇税制か。地域格差是正か地方切り捨てか。話題の消費者金融のグレーゾーン金利にしたって、「借り手保護」か「業界の儲け優先か」という選択肢だ。
安倍は一体、どっちなのか。この辺があいまいで、亀井は「小泉改革の継承者にさせられた悲劇」「格差是正の大事さは分かっているので苦しむ」と言うのだ。
実際、小泉構造改革を引き継ぐなら、竹中平蔵を続投させればいい。側近の中川が郵政造反組の閣外協力や復党を言い出すのもおかしい。
ところが、竹中と対立して、小泉に更迭された柳沢、あるいは竹中・中川と経済論争をした与謝野馨に重要政策を任せようとしているのだから、矛盾だらけだ。
柳沢は大蔵省出身で党税制調査会長。与謝野も財政健全派で、安倍に「消費税から逃げるな」と噛み付いた谷垣禎一の方に近い。最初から閣内不一致だ。
3つ目のジレンマ、矛盾、自家撞着(どうちゃく)は外交だ。中国を訪問している二階俊博は安倍の「日中関係は極めて重要であり、さらに発展させるための努力を惜しまない」というメッセージを伝えたらしいが、だったら、靖国参拝をやめればいい。
靖国参拝については「次の首相もやるべきだ」とか言いながら、「日中関係が大事だ」とも言う。政調会長に起用した中川昭一は、安倍と一緒に「日本の前途と歴史教育を考える会」を立ち上げた対中強硬派だ。中国がこの人事をどう見たか。こういう矛盾を平気でやる。こんな調子では、いつかは何もかもが行き詰まる。そう見ている識者は多いのだ。
法大教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。
「3つのジレンマを抱えてスタートする安倍政権は、自己矛盾の塊で、早晩、立ち行かなくなると思う。安倍氏が教育基本法や憲法問題を重視しようとしているのは、経済政策や外交問題ではすぐに矛盾が露呈してしまうからでしょう。しかし、有権者もバカではない。私は来年7月の参院選までだと思います」
スタートと同時に迷走必至の安倍政権は先が思いやられるのだ。
10月の神奈川、大阪の衆院補選では、「大阪は落とす」(地元紙記者)との予想が多い。自民の2議席が1つ減れば、安倍はいきなり、つまずくことになる。次が11月の沖縄県知事選。こちらも自民劣勢で、参院から鞍替えした糸数慶子が勝てば、基地問題を巡る対米関係で安倍は窮地に立たされる。
来年4月には統一地方選があり、自民党の地方組織はヘトヘトのまま、夏の参院選を迎えることになる。白鴎大教授の福岡政行氏は焦点の29選挙区を自民12勝17敗と分析していたが、こんな結果になったら、自民惨敗。参院は与党過半数割れで、その瞬間、安倍政権は吹っ飛ぶことになる。政治評論家の有馬晴海氏はこう言う。
「安倍陣営はタレント候補をたくさん揃えたり、幹事長代理に就任した石原伸晃氏に選挙区を走り回らせるもくろみでしょうが、苦戦します。今度の参院選は12年に1度の亥年選挙で、地方選挙と重なるし、そのうえ、安倍新政権がどっちつかずで迷走すれば、国民の失望も大きい。中曽根政権後の竹下登のように長期政権後は短命という政界ジンクスを思い出します」
安倍は勝手に「6年やる」つもりらしいが、周囲は誰もそう見ていない。
【2006年9月26日掲載】
2006年09月29日10時00分
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安倍政権誕生の露骨な論功行賞人事 [ゲンダイ]
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投稿者 white 日時 2006 年 9 月 28 日 16:22:32: QYBiAyr6jr5Ac
誰がどうなっても安倍内閣はすぐ潰れる(ゲンダイネット)
http://www.asyura2.com/0601/senkyo26/msg/1057.html
投稿者 尾張マン 日時 2006 年 9 月 28 日 11:30:54: YdVVrdzAJeHXM
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