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「3代目」が首相で国は大丈夫なのか 国や国民生活より議員の利権確保を最優先とは恐れ入った
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投稿者 黄昏時のパルチザン兵士 日時 2006 年 8 月 27 日 19:19:54: WCbjO5fYf.pMQ
 

世襲政治屋の3代目の間にたらい回しされるこの国の最高権力者の選出には重大な異議がある

できそこないの代名詞で語られる人物が総理大臣になった場合、国は衰運をたどると不吉な予感を覚える人が少なくない

政治理念も信念もそっちのけで閣僚や党役員ポストほしさに雪崩のように安倍支持へ群がっている自民党国会議員という利権屋たちの浅ましい正体

安倍官房長官はきのう(22日)、横浜市内で講演し、「次のリ―ダ―は新しい憲法を政治スケジュ―ルに乗せていくため、リ―ダ―シップを発揮しなければならない」と、憲法改正に意欲を見せた。
総裁選まであと1ヶ月足らず―――。党内の圧倒的な支持を背景に早くも首相気取りだが、そんな安倍のウリモノは毛並み≠フ良さだ。
「銀のサジをくわえて生まれてきた彼にはこれしか売り≠ヘない」(自民党関係者)
父親は元外相で自民党幹事長も務めた安倍晋太郎。母方の祖父は元首相の岸信介、大叔父も元首相の佐藤栄作。父方の祖父は衆議院議員の安倍寛で、昭恵夫人は森永製菓の社長令嬢である。他にも一族には政治家や大学教授、大企業オ―ナ―がゴロゴロしている。
幼少期から何不自由なく暮らし、小中高は成蹊学園。そのまま成蹊大学に進学した珍しいタイプだ。学生時代は「赤いイタリア車・アルファロメオで颯爽とキャンパスに通って来た」(「気骨 安倍晋三のDNA」野上忠興著から)そうだ。
日本人はこうしたブランド≠ノ弱いから安倍に人気があるのだろうが、ひと言で言えば、典型的な「3代目」のボンボンだ。こんな苦労知らずが、「形だけの総裁選」で首相になっていいのか。

★華麗なる一族≠フボンボン育ち
安倍に政治家としての資質があるのならともかく、華麗なる一族≠フなかでは出来損ないだったように見える。祖父や父親のように東大出身じゃないし、大学時代の恩師は「まったく普通の学生で本当に目立たなかった。卒論も『これは出来がいい』と思ったものは保存してあるが、そのなかに安倍君のはない。薄い論文だった印象が残っている」(「気骨」から)なんて話が出てくる。安倍が留学先のアメリカでホ―ムシックにかかり、毎晩のようにコレクトコ―ルで自宅に長電話をかけ、国際電話代が月10万円になることが重なり、父親の晋太郎が「日本に戻せ!」と声を荒げた・・・・・・なんてエピソ―ドもあるのである。
世間的には拉致問題で名を上げたことになっているが、それまでは「安倍 WHO?」だった。2000年に官房副長官、03年に自民党幹事長、05年に官房長官に起用されたが、外相や財務相といった主要閣僚は未経験。こんなのがアレヨアレヨで総裁になることに強烈な違和感を覚えるのだ。
3代目といえば「売り家と唐様で書く3代目」とからかわれる。「それを絵に描いたような政治家」(自民党関係者)なんて声もある。
「政治家は本来一代限りの仕事のはず。それが寿司屋やうなぎ屋のように、その家に生まれついたという理由で、本人に資質もないのに世襲され、首相になってしまう。これはおかしなことです」(政治アナリスト・伊藤惇夫氏)
首相に求められるのは見識であり、政治理念であり、経験だ。生まれ≠ナ首相が決まるなんて、国民はたまったもんじゃない。

★3代目の小泉が3代目の安倍に政権移譲が真相
考えてみると、小泉も3代目だ。祖父は刺青大臣として名を馳せた又次郎、父親・純也は防衛庁長官を務めた。
小泉から安倍へのバトンタッチを見ていると、3代目政治家が権力をたらい回しにしているのではないか、と思えてくる。
武部が言っていた「開かれた総裁選」なんてお題目で、本当は小泉が安倍を後継に指名したも同然なのだ。
政治評論家の浅川博忠氏が面白いエピソ―ドを明かす。
「森政権で安倍が官房副長官になったときのことです。私ははたまたま小泉と組閣をテレビで見ていた。そうしたら、小泉が『今回の組閣の目玉は何だと思う?』と聞くのです。新閣僚の名前を思い浮かべて考えていたら、『安部官房副長官だよ』と言う。この頃から、安倍を買っていたのだなと思いましたね」
小泉が安倍に目をかけたのは、能力うんぬんではなく、やさ男の風貌と、コイツならオレの寝首をかかないという安心感があったからだろう。小泉は首相になると、安倍を幹事長に抜擢し、その後、官房長官を任せる。次期首相の条件として、「国民の支持」を掲げ、周到に安倍政権誕生を根回ししてきたものだ。

★小泉が安倍を買う本当の理由
「総仕上げが、北朝鮮ミサイルのときにすべてを安倍に丸投げしたことでしょうね。これで安倍の流れは決定的になった。小泉にとって大事なのは、自分が敷いた郵政民営化などの路線をひっくり返さないこと。その点、安倍なら安心なわけです」(官邸事情通)
もともと小泉は靖国参拝で批判した福田を嫌っている。谷垣には財政諮問会議で「官僚寄りだ」と面罵したことがある。麻生は国民的支持がないので論外。こうして安倍の路線が固まったのだ。あとは派閥横断の応援団をつくらせ、ナショナリズムを煽る。自然に世論も党内も安倍の流れができていく。3代目同士がフザケタ話だ。密室談合で決められたような次期首相選びには重大な疑念があるのである。

★政治理念も信条もない自民党議員の浅ましさ
それにしても、浅ましいのは、こんなやり方で選ばれた安倍に党内が雪崩を打ってなびいていることだ。小泉政権で冷や飯組だった伊吹派はイの一番に支持したし、津島派も総裁選に出馬せず不戦敗。安倍とは政治信条が百八十度違うと思われる古賀誠や二階敏博まで白旗だから情けない。結局、コイツらはポスト欲しさなのである。人事で干されれば、利権のおこぼれにあずかれない。だから、政策が違ってもシッポを振る。政治信条よりもポスト。国民の生活よりもカネなのだ。なんちゅうヤツらだと思って調べてみたら、自民党自体が2世3世議員の固まりだった。去年の総選挙で当選した新人の8割が親から看板・地盤を受け継いでいた。なるほど、利権確保しか頭にないわけだが、こんなことでは国が滅びる。九大名誉教授の斉藤文男氏はこう言うのだ。
「政治家にとってもっとも大事な見識がないんです。自民党議員のほとんどがポスト欲しさで、安倍支持に回っている現状を見ると、本当に情けないし、怖い。安倍は経済、外交に見識があるとは思えないが、妙なイデオロギ―だけはある。こういう政治家が暴走する。そのとき、いさめる政治家がいなくて、みんなが安倍を支持しているのがゾッとする。日本は大変なことになる予感がします」
プリンシプルなき自民党がボンボン安倍を担ぐ異様、危うさ。そこに国民への目線がまったくないのだけは確かである。

日刊ゲンダイ 2006年8月24日

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