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加藤議員実家放火:割腹の右翼構成員、近く聴取 山形県警
自民党元幹事長、加藤紘一衆院議員(67)の山形県の実家放火事件から25日で10日。割腹自殺を図った右翼構成員の男(65)は意識が回復しつつあり、県警は近く事情を聴き、組織的関与の解明を進める。昭和天皇が靖国神社のA級戦犯合祀(ごうし)に不快感を示した側近メモが明らかになり、右翼側の対応が揺れる中で起きたテロ。所属団体は警察当局に「個人の犯罪」を強調している。
男は、小泉純一郎首相の靖国神社参拝を批判した加藤氏の発言に反発したとみられる。警察当局によると、男が所属する右翼団体「大日本同胞社」(東京都新宿区)幹部らは、小泉首相と同じ終戦記念日の15日、靖国神社を参拝した。しかし、男は14日に山形入りしており、当日は参拝していない。同団体はここ数年、独自に活動することはなく、上部団体の街宣活動に構成員2、3人が加わる程度だった。
その上部団体は今年4〜6月、6回にわたって群馬県高崎市で福田康夫元官房長官に対し「ほめ殺し」の街宣を行った。皮肉交じりに「次期総理に適任です」と演説。福田氏の私的懇談会が靖国神社に代わる国立追悼施設の建設構想を提言したことについて「疑問がある」と批判した。
県警は18日、大日本同胞社事務所などを現住建造物等放火容疑で家宅捜索したが、事件に関連する声明文やメモはなかった。幹部は「どうして、あいつがあんなことをしたのか」と組織的な関与を否定したという。
警察当局幹部は「右翼テロは『おれが一人でやった』という特徴がある。命令されてやったのではないという美徳みたいなものがある」と、60年の浅沼稲次郎・社会党委員長刺殺事件を例に挙げる。17歳少年は少年鑑別所で自殺し、背景は闇のままに終わった。
02年10月に右翼代表に刺殺された石井紘基・民主党衆院議員の長女タチヤナさんの話 いかなる理由であれ、言論を暴力で封じ込めることは、人間として許し難い。反対意見や少数派に対して不寛容なことは、ゆゆしき事態で、危険な方向に向かっているように思えてならない。考えの違いを認め、耳を傾ける寛容さこそが、今の日本に求められている。
◇加藤自民党元幹事長宅放火事件 15日午後5時50分ごろ、山形県鶴岡市大東町の加藤紘一衆院議員の実家に灯油のようなものがまかれ放火された。木造2階建て住宅と棟続きの事務所計約338平方メートルを全焼。放火後、包丁で割腹自殺を図ったとみられる右翼団体構成員の男(65)が倒れており、入院した。県警鶴岡署は23日から、実家敷地内に署員2人を常駐させ、24時間態勢で警戒を続けている。
毎日新聞 2006年8月26日 3時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060826k0000m040144000c.html
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