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「浜林正夫19980816戦争責任と国家賠償」の紹介
http://www.asyura2.com/0601/senkyo25/msg/618.html
投稿者 笠井一朗 日時 2006 年 8 月 23 日 13:59:48: hjlOpqOBwUqa.
 

一朗20060821「浜林正夫19980816戦争責任と国家賠償」の紹介
http://homepage1.nifty.com/KASAI-CHAPPUIS/LiteraryMedley2006.htm#20060821

 天皇の戦争責任を問わなかった事、これは東京裁判の最大の問題点だと思います。主権や統帥権が天皇にあるとする大日本帝国憲法では、東京裁判における戦争犯罪の最高責任者は、第一に天皇にあるのは当然の話です。参政権が資産家など国民の一部に限られていた事もあり、戦争責任について国民が充分に追求できなかった事や、治安維持法による逮捕者の釈放がポツダム宣言受諾の数ヶ月後、しかもGHQの指示によるものだったことなど、笑う事は出来ません。

 明治以降、時の権力者は、天皇に軍服を着せ、御輿の上に担ぎ上げ、国内統治にあたって求心力を得るべく利用したのは事実です。また、GHQが占領統治に天皇制を活用するのが得策であると判断したのも事実でしょう。それらが、象徴天皇制という名の下、今日まで至っています。日本の独自性と言えます。中央集権的で全体主義的なゆえんです。

 主権が国民にあり、すべての国民が参政権を有している現在、自民党により新憲法が制定されるという権力者サイドのクーデターが阻止できずに立憲主義が瓦解したり(一朗20060717挙国一致の戦時体制下にあってhttp://homepage1.nifty.com/KASAI-CHAPPUIS/LiteraryMedley2006.htm#20060717)、米日が事の中心となって世界を戦渦に巻き込んでいくことになったとしても、日本人一般国民はもう「騙された論」は使えない事を理解しなければなりません。

 ここに「浜林正夫19980816戦争責任と国家賠償」を紹介します。ネット公開を8月15日にぶつける予定でいましたが、イベントがらみのパン焼き作業や、麦の刈り取りが15日までにずれ込んだ事などで、タイミングを逸してしまいました。表紙を含めて32頁の小冊子ですが、タイトルの「戦争責任と国家賠償」を簡潔明瞭に網羅しています。2月11日に笠木透氏のコンサートが室蘭市民会館でひらかれましたが、この小冊子は当日、別室の展示コーナーで見つけたものです。8年前の講演録で「今ほど右傾化する前の日本」を頭のどこかしらに置いて読めば、浜林氏の慧眼も殊更に感じられます。講義録執筆関係者にネット公開の許諾を得てから、1ヶ月以上も経ってしまいましたが、ひとまず、ご覧下さい。

浜林正夫講演録19980816戦争責任と国家賠償
http://homepage1.nifty.com/KASAI-CHAPPUIS/IchiroHAMABAYASHIMasao.htm
目次
一、戦争責任とはなにか
   なぜ戦争貴任を問題にするのか
   三種類の戦争犯罪
   戦争犯罪人の処罰
二、国家としての戦争責任
   戦争責任のとり方
   日本の戦後賠償
三、戦争犠牲者にたいする補償
   外国人にたいする補償
   日本人にたいする補償
   ドイツとの比較
四、日本における戦争責任追及の弱さ
   日本国民は戦争の被害者か、加害者か
   東京裁判の意義と問題点
五、歴史の真実をゆがめるもの
   大東亜戦争肯定論
   アジア民族解放戦争というゴマカシ
   南京大膚殺はまぽろしか
   従軍「慰安婦」の真実
六、過去の戦争責任を明確にすることが未来の戦争をふせぐ
   なぜ戦争責任の追及が弱いのか
   終わりに
参考文献
略歴

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