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改憲、集団的自衛権、大統領的権限
山梨県・河口湖の別荘で政権構想を練っている官房長官・安倍晋三(51)。その骨格が明らかになったが、タカ派一色だ。
まず憲法改正。「自衛軍保持」を明記した昨年の自民党新憲法草案をもとに前文と9条を含めた全面的改正を目指すとしている。その前段階として、今の政府解釈では認めていない集団的自衛権について、解釈変更による「行使容認」を盛り込む。
改憲には衆参各院3分の2以上の賛成が必要だから、「高いハ―ドルで国民的議論が必要」と具体的な改憲時期には言及していない。さらに、官房副長官を増やすなど官邸機能を強化する。現在2人(衆参各1人)の官房副長官を5人に増やし、米大統領並みに演説草稿を書く専属スピ―チライタ―も置くという。
「国家戦略の観点からも首相演説をもっと重要視すべき」と周辺に漏らしており、小泉以上の強権首相になるのは確実だ。
日刊ゲンダイ 2006年8月22日
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