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漁船銃撃に官邸夏休みの怪  この国を四面楚歌にしてしまった小泉デタラメ政治の重大な罪
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投稿者 黄昏時のパルチザン兵士 日時 2006 年 8 月 22 日 19:48:41: WCbjO5fYf.pMQ
 

自国の漁民がロシアで殺されたのに首相も次期首相も何のコメントも反応もなし。国民の生命などに関心なしという小泉政権の正体暴露


遺体を引き取りに出かけた女性の外務政務官という代議士と交渉に出かけた塩崎外務副大臣のまるで子供の使いか、ご用聞き同然の無能さ加減に国民あきれる

北海道根室市で第31吉進丸がロシア側に拿捕された事件は、かなり長期化しそうだ。銃撃で死亡した盛田光広さんの遺体は戻ってきたものの、坂下登船長らの拘束は続いており、刑事訴追されるのは確実とみられているからだ。
それにしても、この間、つくずく思い知らされたのが小泉官邸の正体≠ナはないか。北のミサイルではあれだけバカ騒ぎしたのに、今回は音なし。小泉も安倍も夏休み中で、抗議の声明ひとつ出てこないのだ。
「文句を言っても、この問題では外交的な成果は見込めないし、人気にもつながらないと見たからでしょう。この政権はブッシュにシッポを振ることと人気取りのパフォ―マンスしか関心がない。国民の生命なんてどうでもいいんです」(政治評論家・本澤二郎氏)
政府は「言い訳」みたいに塩崎恭久外務副大臣をモスクワに、山中とかいう外務政務官のオバサンを国後島に派遣したが、両者ともまるで、「ガキの使い」だった。
塩崎が会ったのはロシア国境警備庁のロシュコフ第一副長官やアレクセ―エフ外務次官。警備庁のトップや外相には会えずじまいで、「何しに行ったの?」と笑われている。もともと、塩崎なんてロシアに何のル―トもないし、外務省も似たようなものだから、こうなる。山中にいたっては、せっかく国後まで行って拘束されている乗組員に会っているのに「(拿捕の状況は)ロシア人がいるので聞けなかった」などとトボケたことを言っている。どうにもならない連中だ。
そもそも、今回の拿捕はなぜ起きたのか?対ロ外交を軽視し、領土問題を放置してきた小泉外交の失態ではないか?それなのに、当事者が夏休みとは恐れ入るのだ。

★小泉非常識外交が日ロ関係を決定的にぶっ壊した
北方領土問題を考えると、小泉政権はまさに「空白の5年間」だった。12回もプ―チン大統領と首脳会談しているのに、領土問題は「進展」どころか、「後退」した。昨年11月の首脳会談では共同声明が見送られた。今年7月の会談でも同様だった。
「橋本、森政権では領土問題解決の兆しが見えたのに、小泉政権が振り出しに戻してしまったんです。田中真紀子外相が暴走し、ロシアと太いパイプを持っていた鈴木宗男氏が逮捕されたこともあるが、それだけではありません。小泉が国民受けを狙って、4等返還論の原則論を振り回し、ロシアの態度を硬化させたんです。小泉は北方領土で外交的成果を挙げられないと見るや、急速に関心を失っていく。あげくは04年秋、チェチェン独立派による旅客機テロや学校占拠事件があった最中に、北方領土を海上視察するというパフォ―マンスを演じ、失意のプ―チン大統領の神経を逆撫でしているんです。ロシアが怒ると、翌年の学校占拠1年後のセレモ二―では哀悼の意すら表明しなかった。小泉非常識外交を象徴するような話です」(元ロシア特派員)
今年5月来日したロシアのプリマコフ元外相は森や中川が領土問題に言及すると「おかしくしたのは日本側じゃないか」と噛み付いたという。
「そうこうしている間に、原油高でロシアの経済は安定し、日本からの経済支援を仰ぐ必要はなくなった。自力で北方4島の開発に乗り出すようになり、まったく領土問題交渉に関心を示さなくなってしまったのです」(木村明生・青山学院大名誉教授=ロシア問題)
ロシアは今月11日、千島列島社会経済発展計画を発表、択捉、国後の空港建設などを打ち出した。今月からは択捉島の金鉱探査も始めている。ロシアは当然のように、国境警備強化に乗り出していて、その矢先に銃撃事件は起こったのだ。

★捨てきれない見せしめ≠ナ狙われた可能性
こうなると、今回の銃撃が「本当に流れ弾だったのか」も疑いたくなる。
ロシア側は「信号弾発射や無線で停止するよう呼び掛けたのに逃走したうえ、体当たりした」と言うが、坂下登船長は「逃走していない」と言っているらしく、大きく言い分は食い違っている。そもそも、無防備な漁船に至近距離から実弾を発射することなどありえるのか。国際問題評論家の山岡清二氏はこう言うのだ。
「真相解明はこれからですが、一罰百戒というか、ちょっと脅してやれ、という意図があり、狙った可能性だって捨てきれないと思います。ロシアは密漁や違法操業の取締りを強化していた矢先だし、見せしめで狙ったのだとしたら、謝らないのも納得がいく。死者が出ているのに『改めるべきは日本だ』と強気の姿勢を崩そうとしないのは、確信犯だからかもしれません」
外務省は「わが国領海内での銃撃、拿捕は到底容認できない」(原田親仁欧州局長)とか言って抗議していたが、実態はロシアの海だ。それが定着し、入れば銃撃されて、死者が出ても居直られている。これが現実なのである。
今回の事件によって、あの海域でのカニ漁は今後、絶望的だ。北方領土周辺はウニやカニ、コンブの世界的漁場だったのに、小泉無能外交のツケは、とんでもない国家的損失になっている。

★狂気の首相の日本は、いまや世界中から四面楚歌
それにしても、小泉政権の5年間で、日本と隣国の関係はどっちを向いてもグチャグチャになってしまった。
「小泉の靖国参拝強行で中国、韓国とは首脳外交が途絶えているし、北朝鮮からはいつミサイルが飛んでくるかわからない。そのうえ、ロシアとの関係も冷え切り、周辺各国との関係はすべてダメになってしまった。今回のロシアの一件は国際司法裁判所に訴えてもいい。ところが、首相は夏休みで平然としている。この国の外交はまったく機能していないのです」(外交評論家で元レバノン大使の天木直人氏)
ロシア紙コメルサントは「日本は靖国問題などが原因で、ほとんどの隣国との関係を悪化させている」と書いていたが、ズバリ、当たっている。よその国は「日本は孤立している」と見ている。この見方は正しくて、日本は四面楚歌なのである。
それなのに、非を認めようとしない小泉は「戦略的外交」とか言って、モンゴルや中央アフリカに行き、支援をぶち上げ、威張り腐っている。閣僚も「官邸指令」で発展途上国ばかりに行き、それが外交だとPRしている。
一番大事な隣国との関係を蔑ろにし、国民の生命、安全、財産を守れないで何が戦略的外交なのか。ちゃんちゃらおかしいし、こんなデタラメ政権に国民の怒りが爆発しないのが不思議だ。

日刊ゲンダイ 2006年8月22日

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