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2006.8.19
森田実の言わねばならぬ[286]
関岡英之著『奪われる日本』(講談社現代新書)は、日本の真実の姿を分析し、これから日本の生きるべき方向を示した全国民必読の書である
「偉大な人物とは、子供の心を失っていない人のことである」(メンシウス、紀元前4世紀頃の人、ジョン・グロス選/川上源太郎編訳『オックスフォード流人間学』より引用)
関岡英之氏は、21世紀初め暗黒の日本に、一筋の光明をもたらした現代日本の天才的な論客だと私は思っている。
日本がアメリカの植民地にされつつあった2004年に『拒否できない日本』(文春新書、2004年4月刊)を著し、日本のアメリカ化と、日米両国政府共同による日本植民地化のメカニズムを解明した。『米国政府の日本政府に対する年次改革要望書』を見つけ出し、「アメリカによる日本改造」――アメリカの日本支配の仕組みを明らかにした。
『拒否できない日本』を読んで以来、私はこの天才的な論客の言論活動に注目し、入手できる論文、著作のほとんどを読んだ。それらはすべて新鮮であり、文体には品格がある。関岡氏は現代においては珍しいほど純粋な魂の持ち主である。関岡氏は彼自身の純粋な魂にもとづく鋭い洞察力の持ち主である。
関岡氏は2006年1月、『マネー敗戦』の著者で天才的経済分析家の吉川元忠教授(元・神奈川大学教授、2005年10月永眠)との共著『国富消尽』(PHP刊)を著した。
本書の表紙には次のように書かれている。
《時流に阿らず、毀誉を顧みず、信念を曲げず、「国富防衛」「対米自尊」の思想を最期まで説き続けた孤高の碩学吉川元忠氏の遺作》
関岡氏は、この希代の碩学吉川元忠氏が死の直前、「若き同志」と呼んだほどの逸材である。関岡氏は、米国の植民地と化した21世紀初頭の暗黒の日本に、日本復活のために天から派遣された使者のごとき存在である。
関岡氏は『奪われる日本』の「あとがき」で、石原慎太郎監修『国家意志のある「円」』(光文社、2000年刊)中の「2005年には、日本は米州の一つに併合されることになっている」との予言を引用し、こう述べている。
《予言は的中した。後世、史家たちは二〇〇五年という年を、日本がアメリカの完全属国化する端緒となった分水嶺として、私たち平成日本人の怯懦に呪詛を浴びせながら、後々まで子孫たちに語り継いでいくだろう。
二〇〇五年になにが起きたか。国会で三つの重要法案が成立した。会社法、改正独占禁止法、そして郵政民営化関連法である。〈中略〉そのいずれもが、アメリカ政府が長年、日本政府に圧力を加えて実現を迫ってきた要求事項であり、アメリカが日本の国富を収奪し尽くすことを可能にするお膳立てであった。
それに気づいた自民党のなかの先覚者たちが立ち上がり、断固阻止するために死闘を演じたが、権力に迎合したマスメディアの煽動によって国民は間違った方向に誘導され、国富を防衛しようとした真の愛国者たちは粛清された。
日本の資産を外資に叩き売るための「日本改造」が、近年「構造改革」の名の下にまかり通っている。マスメディアはこぞって「外資脅威論なんぞは時代錯誤、外資にそっぽを向かれたら日本はオシマイ」と喧伝している。
「外資にそっぽを向かれたらオシマイ」なのは自分たちのことではないのか。今や新聞の紙面も、民放テレビの電波も、外資のスポンサーに占拠されている。》
関岡氏は「平沼赳夫衆議院議員こそは『平成の和気清麻呂』にふさわしい」と記しているが、関岡氏は「平成日本のガンディー(インドの思想家、独立運動指導者)」と呼ぶにふさわしいと私は思う。関岡氏は日本の真の独立の回復、真の日本的精神の復活の必要性を説く。その姿はインド独立の父・ガンディーに似ている。日本の将来は、関岡氏の「憂国の思想」が日本の全国民のものになるか否かにかかっている。関岡氏の著作を読み、関岡氏の「憂国の思想」を全国民が共有したとき、日本は真の独立国になるだろう。
関岡氏の新著『奪われる日本』は、日本の真の独立・主権回復のための指針である。関岡氏は日本国民に日本の主権回復の戦いに向けての指導書を与えてくれた。関岡氏に深く感謝したい。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02837.HTML
森田実の時代を斬る:
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/TEST03.HTML
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