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http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20060820/mng_____kok_____003.shtml
どうみる日中関係
【北京=白石徹】小泉純一郎首相が終戦記念日に靖国神社を参拝してから最初の週末を迎えた十九日、北京や上海などでは目立った抗議活動はなかった。学生や市民らは中国当局の「対日重視」の方針に従い反日行為を控えているが、日本の指導者に対する中国人の不信感はより強まり、日本人が中国を見る目も厳しさを増している。日中関係を常に背負って生きてきた清朝最後の王女、愛新覚羅顕〓さん(87)を訪ね、今後の日中関係などについて聞いた。
――小泉首相の参拝をどう見ますか。
「私は日中のはざまで生きてきて、日本人、中国人の感情とも分かるから、善しあしについて一刀両断にはできない。ただ、日本には大和魂がある。小泉さんにはそれが骨まで染みついている。大和魂は一種の愛国心だけど、悪く言えば保守的、もっと悪く言えば島国根性よ。なぜもっと広く高く遠くを見ることができないのかしら。参拝はばかげていると思うの。国家や民族の前途を思えば、参拝は小さなこと。靖国神社の亡き魂に対する敬意は、参拝するかどうかには関係ないはず。それこそ心の問題よ」
「中国、韓国の人たちがなぜ靖国参拝にこだわるかと言えば、戦争を指導した戦犯、軍国主義から大きな被害を受け、悔しい感情が残っているから。小泉さんにはもっと大きな迫力がほしかった」
――参拝を支持する日本人もたくさんいます。
「参拝を支持する人たちは日本人の立場だけを考えているからで、国際的な全地球的な見方をしてほしいと思う」
「小泉さんは最後だから公約を守った、申し訳が立つと思ったかもしれないけど、冗談じゃない。最後に鍋の中を引っかき回していいことはない。(官房長官の)安倍晋三さんは(参拝継続を)引き受けるのかしら。(今年四月に)参拝したかどうかも言わず『首相になったらこっちのもの』といった感じが嫌よ。日本には人材がいないようだから仕方ないけど。昔の政治家は背骨があった。いまの政治家は小骨ばかりで、うっかりのむとのどに刺さってしまう」
――顕〓さんは日本との関係で苦労されました。
「姉の川島芳子がスパイにされたから、妹もスパイと思われたのかしら。反右派闘争で結局、十五年も監獄にいたけど、苦しいとか悔しいとか思わなかったし、中国共産党に対する恨みもない。肉体的に疲労するくらいで、悪いことは何もしていないから精神的には充実していた。ただ人恋しさはあって日本の友だちに会いたかった。監獄の中で人間としての生き方を学び、死ぬまで勉強だなと思ったわ」
――今後の日中関係はどうあるべきでしょうか。
「いつまでも昔を掘り返しても仕方ない。最後は民間の交流が一番大事。互いを本当に理解することがね。次代の日中関係を担う若者を育てることにお金を使うことが大切だと思う。中国と日本には切っても切れない縁がある。文化、生活習慣、衣食住など多方面で影響し合っている。もっと仲良く譲り合って、どちらが兄だとか弟だとか言わず、互いの長所を生かして短所を補っていければ東洋は治まる。東洋が治まれば、世界の平和にも役立つわよ」
あいしんかくら・けんき 1918年9月、清朝八大親王の一人、粛親王の末っ子として遼寧省旅順に生まれる。中国名は金黙玉。「男装の麗人」と呼ばれた顕〓さん(日本名・川島芳子)は実の姉。13歳で日本に留学し、学習院、日本女子大などで学ぶ。開戦で中国に戻り、日系企業の顧問を務める。反右派闘争で日本との密接な関係を疑われて58年から15年にわたって刑務所に入り、7年近い強制労働。79年に名誉回復され、北京に戻る。その後は「愛心日語培訓学校」を設立し、小学生らに日本語を教え、日中の懸け橋になる人材育成を目指した。衛星放送で日本のニュースを見るのが日課。現在は公職から身を引き、小犬3匹と北京郊外に暮らす。
※〓は王へんに奇
さすがに視野が広いですね。東條由布子さんもこの方と話し合ったほうがいいのではないか。
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