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山拓、船田元ら“反安倍勢力”旗揚げ
自民党の山崎拓前副総裁、加藤紘一元幹事長、津島派の船田元・事務総長、谷垣派の中谷元・事務総長らが18日、都内で会合を開き、アジア外交の在り方について超派閥で議論する「アジア外交ビジョン研究会」の準備会を発足させた。総裁選を優位に進めている安倍晋三官房長官に対する“反安倍勢力”の旗揚げとの見方がある。一方、安倍氏を支援する若手・中堅議員らも同日、選対立ち上げへ本格始動した。
山崎氏らの会合は都内のホテルで開かれ、山崎派、津島派、谷垣派の幹部らが集まった。「党内は長いものに巻かれろという空気になっている。根性を示す」「小泉純一郎首相は中国、韓国との外交だけでなく、ロシア外交も停滞させた」。まず小泉外交への批判の声が上がった。その上で安倍氏の対中強硬姿勢を念頭に「党内の右傾化の議論を是正する必要がある」との認識で一致した。
世代交代と安倍氏の外交姿勢を懸念して、福田康夫元官房長官の総裁選出馬を期待していた山崎氏、加藤氏らが、今度は「研究会」を発足。山崎氏らは「総裁選とは関係ない」としているが、総裁選で優位に立つ安倍氏をけん制する勢力の結集が狙いとみられる。
安倍氏が独走する中で、党内の視線は総裁選後のポスト、さらには来年夏の参院選後にまで向いている。政治評論家の浅川博忠氏は「当面の目標は10月の人事。安倍政権が人事にバランスを取ろうとした際に、反安倍勢力がバラバラになっているよりは、まとまって1つの勢力になっている方が何らかのポストが得やすい」と指摘。もう1つの狙いとして「来年夏の参院選で自民党が惨敗し、安倍内閣が退陣に追い込まれた場合、反安倍の勢力を結集していれば、勢力に加わる人も増えて力を増す。そうなれば(ポスト安倍の)意中の候補を立てやすい。今回のように、出遅れる心配がなくなる」と話す。
この時期の研究会旗揚げは「靖国問題で安倍氏と対極に位置する谷垣禎一財務相の支援を模索する側面もありそう」との見方もある。党内には「山崎氏と加藤氏は総裁候補として存在感を示したいのだろうが、時代の歯車が回ったことに気付いていない」(森派中堅)など冷めた見方も出ており、圧倒的な安倍氏支持を前に存在感を示せるか首をひねる関係者もいる。
準備会には山崎派の野田毅、保岡興治、渡海紀三朗、津島派の後藤田正純、竹下亘各衆院議員、谷垣派の加納時男参院議員も参加した。
[ 2006年08月19日付 紙面記事
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2006/08/19/05.html
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