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首相靖国参拝前、政府が極秘に世論調査…反発回避狙い
政府が、小泉首相の8月15日の靖国神社参拝に向け、ひそかに世論調査を2度にわたって実施するなど、入念な準備を進めていたことが15日、明らかになった。
靖国参拝に対する世論の反発を極力回避する狙いがあったとみられる。
世論調査は、調査会社などに委託する形で実施されたもので、質問は「首相が8月15日に靖国神社に参拝することをどう思うか」という1項目だった。結果は、賛成がわずかに反対を上回ったという。
首相は7月下旬、調査結果を報告されると、「もう一度調査をやってほしい」と再調査するよう指示した。この直前、昭和天皇がA級戦犯合祀(ごうし)に不快感を示したとされる当時の富田朝彦宮内庁長官のメモが明らかになった。これを契機に首相の靖国参拝への慎重論が広がり、逆風の中での参拝となる可能性があった。
首相は、「富田メモ」が世論にどの程度影響を与えるのかを再調査によって見極める必要があると判断したと見られる。8月初旬にまとまった再調査結果では、反対が賛成を大きく上回ったという。
この結果を受けて、首相は15日までの間に、靖国参拝の真意を積極的に説明していく方針を決めた。
(2006年8月16日3時4分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060816i301.htm
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