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糸川議員銃弾郵送事件の口が裂けても言えない「真相」
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投稿者 黄昏時のパルチザン兵士 日時 2006 年 8 月 11 日 18:46:11: WCbjO5fYf.pMQ
 

この国にはまだ触れてはいけない闇≠ェある・・・・・・・・・・

政治家、企業、裏社会、この三つが持ちつ持たれつの関係であることは今さら言うまでもない。言うまでもないのだが、あらためてそれを実感させる恐ろしい出来事が起きた。二人の男たちが踏み込んでしまった深すぎる闇とは―――


★「UR都市機構が所有する一等地を外資が地上げしている」と報じた毎日新聞
衆議院議員、糸川正晃氏(31)。といっても正直ピンとくる方は少ないだろう。
昨年9月の総選挙で初当選を果たしたばかりのピカピカの一年生議員で、しかもタイゾ―君や、ゆかりタン、など小泉チルドレンの面々と違ってマスコミに追いかけまわされることもなかったので、それも当然かもしれない。なにせ郵政民営化法案の造反組=A綿貫民輔氏、亀井静香氏らが結成したアノ国民新党の比例代表で当選した御仁、言っちゃ悪いが、知名度はまだまだ全国区とは言い難かった。
かった≠ニ過去形で述べるのには理由がある。
この糸川氏、つい最近、ある事件で一躍時の人≠ニなっているからだ。
事の発端は5月29日、糸川氏に一通の差出し人不明の手紙が届けられたことだった。封を開けると、中には38口径の銃弾。そして、紙切れが。そこには新聞の切抜きで「体に入るぞ」――――。
たしかに、政治家に脅迫状はつきものである。近年でも、野中広務元自民党幹事長らが銃弾を送りつけられた事件が有名だが、議員になってわずか八か月の新人議員がそこまでの脅迫を受けるというのは、あまり例がない。
この新人クン≠ェいったい何をしでかしたのかを述べるためには、もう少し筆をすすめなくてはならない。糸川議員が銃弾を受け取ったちょうどそのとき、やはり同じ銃弾、同じ脅迫状が届いた人物がいる。毎日新聞社会部記者A氏(40)。実はこの記者、糸川議員のネタ元≠セったのだ。
あの永田寿康議員が「フリ―記者」のもちこんだ堀江ガセメ―ルで大騒ぎしたことからもわかるとおり、記者というのは国会議員から情報提供者として重宝されることが多い。では、A記者はどんなネタを糸川議員に持ち込んだのだろうか。
それは、A記者が今年一月に執筆した、東京・南青山の土地をめぐるある疑惑について。その記事によると、UR都市機構(都市再生機構)が集約化事業をすすめる南青山の区画を、どういうわけかさる外資ファンドが虫食いに土地を買い進めており、あげくの果てにそこには暴力団が関与しているというのだ。UR都市機構といえば立派な独立行政法人。そこが所有する一等地が地上げ≠ウれているなど、もし事実だとしたら大変な話である。
しかし、問題の外資ファンドはこの疑惑報道に即座にリアクションし、110億という毎日新聞社の社長が目をまわしそうな巨額損害賠償金を請求してきた。窮地に追いやられたA記者にすれば、なんとしてもこの疑惑を国会など公の場で問題にして、陽の目をみさせたいと思うところ。そこで、質問者として白羽の矢をたてたのが糸川議員だったというわけだ。
記者が手をおえなくなったスキャンダルを政治家に質問させる、というのはマスコミでは常套手段なので珍しいことではないが、なぜベテラン議員ではなく、キャリア半年足らずの新人を選んだのかは納得のいかない人もいるかもしれない。単に個人的に親交があっただけかもしれないが、別の見方もある。
自身のホ―ムペ―ジによると、この糸川議員、ひとつの国会期間中に86回も質問したということで、日本記録を樹立したという。テレビの国会中継などを見ても、ご老体はほとんどヤジと居眠りばかり。そういう意味では、あの無気力な空間に染まっていない、新人をあえて選んだのかもしれない。
さて、A記者のディレクションもあり、二月の衆院予算委員会で糸川議員は見事大役を果たす。南青山の土地について取引の経緯や状況などをUR都市機構側に問いただし、あげくの果てには、「今後も調査する」と意思表明までしたのだ。

★南青山の土地に見え隠れするある世界的企業の名前
疑惑を公に―――。ここまではA記者のシナリオどおりだったかもしれないが、話はこれで終わらない。質問からおよそ一ヵ月後、地元・福井に戻った糸川議員をある人物たちが待ち構えていたのだ。
後援者から紹介したい人がいる、といって市内の飲食店に出向くと、どういうわけか隣の席で飲んでいたいかにも≠ニいう風貌の男たちがおり、そのなかの小指の欠けた人物から「(質問は)誰に頼まれた。何でやった」「あの土地にどれだけ金を使ったのかわかっているのか」などと問い詰められたという。
その場はどうにか事なきを得たが、同じような脅迫めいた電話が事務所にあったこともあったらしい。つまりあの銃弾は送られるべくして送られてきた、というわけだ。
ここまで聞くと、なるほど、糸川議員とA記者に銃弾を送りつけたのは、やはり裏社会の方か、と思われるだろうが、この事件、そんな単純な構造ではない。
実は、糸川議員が小指のない男に脅されているとき、自民党の前防衛庁長官・大野功統の秘書、前農水相・岩永峯一の息子もすぐそばに同席しているのだ。ちなみに、彼らも糸川議員と同じように、関係者から呼び出されただけで、男たちとは面識もない、と述べている。
それだけではない。実は糸川議員は公言していないが、小指のない男は、脅迫の中である大物代議士との関係を匂わせている。これらは何を意味するのか?
外資ファンド――大物代議士――そして裏社会の住人、糸川議員とA記者はその深すぎる闇に片足を突っ込んでしまったということか。
しかし、ある全国紙記者はその程度ではないという。
「実は南青山の土地に関しては、誰もが知っている世界的企業が絡んでいるという噂がある。もしそれが事実ならば、糸川議員も毎日も相手が悪すぎます。あそこが黒幕ならば、大物政治家を動かし、暴力団を動かすことなどわけはない。人のひとりやふたりを消すことだって・・・・・・・・・・」
糸川議員はホ―ムペ―ジで「このような言論を弾圧しようとし、なおかつ国民の代表である国会議員の活動を妨げようとする行為に対しては、断固として対処する必要があると思います」と述べている。
彼の言っていることは正しい。だが、世の中には触れてはいけない闇があることもまた事実だ。銃弾が送られるぐらいで済めばいいのだが・・・・・・・・・・。

月刊実話GON!ナックルズ9月号     取材・文  一条しげる

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