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2006.8.11(その2)
森田実の言わねばならぬ[270]
小泉・安倍ファシズム――中国、韓国との対立激化を仕掛ける小泉首相、「闘う政治家」を自称する「行け行けドンドン」の安倍官房長官、二人に追随する大多数の自民党国会議員、小泉・安倍へのゴマスリをつづけるマスコミ人――これらの人々の狂気性と狂暴性を過小評価してはならぬ。日本は重大な危険に直面していることを認識しよう。
「人間がもう少し気狂いでなかったならば、戦争から生まれる悲劇を免れたはずである」(アンドレ・ジード、フランスの作家、1869-1951)
小泉首相が、薄笑いしながら、8月15日靖国参拝発言を繰り返す異常な姿に、日本国民は何も感じないのだろうか。日本国民の正常な常識と正義の感覚は、麻痺させられてしまったのだろうか。
今日の日本の政治は、異常を通り越して狂気というべき状況にある。A級戦犯を合祀している靖国神社への参拝を繰り返してきた小泉首相は、今度は世界注視の中で8月15日に靖国神社に参拝する意図を繰り返し発言し、平然として第二次大戦期の日本軍国主義により多大の被害を受けた中国、韓国両国民の神経を逆撫でして、友好的日中、日韓関係を破壊し、日中対立、日韓対立を意図的に激化させる挑発的発言を繰り返しつづけている。明らかに小泉首相はアジアの国際緊張を激化させようと狙っている。悪辣なやり方である。
この小泉首相の追随者が安倍官房長官である。安倍官房長官は、自ら「闘う政治家」と称し、8月10日発売の『文藝春秋』9月号で「闘う政治家」宣言を発した。よく読むと、日本の平和主義を放棄し、排外主義を煽り、中国、韓国に対し強硬政策をとり、場合によっては戦争をいとわないとの宣言と読み取れる。きわめて危ない政治宣言である。小泉首相が戦前の近衛文麿首相の役割に似ているとすると、安倍晋三氏は東条英機首相の役割にたとえることができるかもしれない。
安倍晋三氏はもともと右翼ハネ上がり反中国主義者である。この安倍氏がブッシュ政権と大多数のゴマスリ自民党国会議員とゴマスリマスコミ人のおだてに乗って舞い上がってきている。実に危なっかしい局面である。
大多数の自民党国会議員は浮き足だって、勝ち馬乗り競争に狂奔している。まさに自民党「勝ち馬乗り狂騒」である。この51年間の自民党史のなかで、これほど醜悪で恥ずべき自民党議員の姿を見るのはおそらく初めてではないかと思う。自民党国会議員の皆さん、恥ずかしくはないのか。この安倍自民党に無批判に黙ってついていこうとしている公明党・創価学会とは、一体何者なのだろうか。もはや政権亡者に成り下がったとみるしかないのだろうか。宗教者としての良心を捨ててしまったのだろうか。
自民党の中の良心は、毅然として安倍批判をつづけている谷垣財務相と谷垣氏の後見人の加藤紘一元幹事長と、その少数の同志だけになってしまったのだろうか。そうだとすれば、全国民はあげて谷垣氏を支持しなければならない。
自民党国会議員の皆さんには、恥というものを知ってほしいと願う。とても首相にふさわしい能力をもっているとは考えられない凡庸な安倍晋三氏を、あたかもスタイルのいい男性モデルのように崇めたてているテレビ局の愚かなディレクター、キャスターと同じように、安倍氏にひれ伏す自民党国会議員とマスコミの記者諸君に問いたい。諸君には公的精神と良心と恥の意識があるのか――と。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02821.HTML
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